2011年8月11日木曜日

雲間のお月さん



今日も日中35°の猛暑日。
しかし、夕方6時を過ぎると、涼しい風が窓から入ってくる。
少し、薄暗くなった頃を見計らって、ワンと散歩。
月明かりにウィンク(目の体操)しながら、たんぼ道。
池に映り込んだ月、カイツブリの夫婦が仲良く泳いでいる。

コウモリの飛ぶ土手になにやら、妖しい小さな人影が…。
近づいてみると…。
高齢のご婦人がお二人。
お一人は地面にひっくり返って、動かない。
もう一人の方が、助け起こそうとされていたが、思うように動かない。

急いでわんちゃんを近くの小さな杭に括り付け、助けにいったが、なんとかご自分で起き上がったようでした。お二人とも80歳を超えた方のようでしたが、乳母車に頼って、それでもおぼつかない足で歩かれておられた。
9年前に他界した母を思い出した。
母も亡くなるまで、自分の足で散歩することを日課にしていたが、ときどきつまずいたりして、転んではなかなか起き上がれなくて手足をバタバタしたりしていたようだ。
起き上がれない自分が恥ずかしくて、悔しい思いを抱いていたようで、その気持ちがよく理解できた。

お二人に、ゆっくりとね、気をつけて、と声をかけた後も、しばらくお家の方に歩いていく姿から目が離せなかった。
どんなに健康に注意しても老化だけはどうにもならない。
いつか自分も辿る道、少ししんみりはしたが、雲間からのぞくお月さんを眺めていると、すっきりと、なにもかも忘れさせてくれる。

今年の十五夜は来月の12日、あと一月だ。
涼しい秋が一歩ずつ近づいてきている。


S・R-20*5、ST*2、W30*1、DB10*5、F20*5

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