2019年12月26日木曜日

番の洲



年の瀬の 渋滞にも 活気あり

県内の大方の小中学校は今日から冬休み
クリスマスプレゼントをもらってニコニコ顔だろう
さて、お年玉はいくら
そんな算用をしているちゃっかり子も
いるんじゃないかな。
なんだか
子どもの頃が懐かしいな~

もうすぐ仕事納めですねー。
いつもならいやーな渋滞ですが
年の瀬が詰まってきて、ますます渋滞が
烈しくなっても、気のせいか、いらつく様子がない。

2019年12月25日水曜日

サンタは配り切れなかった



イヴ終わり 40%off  鶏丸焼き

スーパーに買い物に出かけてみれば
ケースにずらーり並ぶ鶏の丸焼き姿

持ち帰って、チンすればおいしいだろうなー
と思いながら手に取ってみたが
一匹丸々のてかてか姿を眺めて
思いとどまってしまった。

おいしそうなんだけど、
ふっくらとしたお腹を見て
想像してしまった。 
 
 
 

2019年12月24日火曜日

アオサギのイヴ



メリークリスマス それっ ごちそうだ!

大きな魚を捕まえたアオサギ
なかなか呑み込めなくて
しばし格闘

落としたり、逃げないよう抑え込んだり
5分ほどばたばたしたあと、んぐんぐと
やっとこさ丸呑みした。

嘴のまわりは泥だらけ
ぽたぽたと垂らしていた。

2019年12月22日日曜日

宇多津の町と瀬戸大橋線



電車の 音とどろきて 冬の雨

雨の降る中でカメラを持って長らく外にいた。
今日は冬至、
早く帰って、冷えた体を柚子湯で温めようね。

2019年12月21日土曜日

コチドリ



  友の顔 色よし明日は 冬至かな

術後、退院した友を見舞いに行った。
絶えず山に登ってたので、日焼けした逞しい女だったが
長い入院生活のため、随分と白くなっていた。
しかし、ひと時のあのやせ衰えた体は
少しふっくらし、庭の花壇を元気にいじっていた。
これなら大丈夫と思わせてくれた。
もう一度投薬が始まるそうだが
これを乗り切ればきっとまた山に登れる日が来る。
人並みの言葉しかでてこないが、頑張れ
明後日から日一日と長くなって、
やがてあなたが大好きな春が訪れる。

閉ざされた墓所



祟りじゃと 夜通し疼く 足さすり 

昨日、仏生山にある法然寺に登った。
松平頼重公の菩提寺だが、大きなお寺で
急な階段の上にあって、そこはちょっとした山頂になっている。
その山頂にある墓所は、門が固く閉ざされており
周囲は塀と垣が二重にめぐらされて容易に中へは入れない。

山頂をぐるっと回って裏の竹や雑木の茂る藪から登って、
なんとか中を覗こうとした。
塀の内側にはずらりとお墓が並んでいて
さらに石垣がある。
塀は頭より高く、入ることを拒んでいる。
中の様子を写真に撮って、墓地をあとにした。
 
その夜、風呂に入って布団に潜り込もうとしたところ
急に右足が痛みだした。
打った覚えもないし、捻ったり挫いたりした記憶もない。
朝まで疼いたが、原因は解からずじまいだった。
うーむむむー。

2019年12月18日水曜日

イソシギ



コンビニで 礼を言わねば と思いつつ 

近所のコンビニで年賀状を買った。
4包み選びレジに持って行ったところ
店員さんにこの年賀状は切手を貼らないと
いけないので、お客さんが
求めてるものと違ってるのじゃないですか?
と問いかけてくれた。
おー、そうじゃ、官製の年賀状でないと不便だわな。
と声には出さないがそう思ったところ
店員さんはさっさと持って行ったものを
もとの場所に戻してくれた上、
官製のはがきはここにありますから選んでください。
と言ってくれた。

おー、感謝感謝、言葉には出さなかったが
あらためて選び直しレジに持って行った。

ありがたやありがたや
親切な店員さんに助けられたのだが
そのまま店を出てしまって、とうとう
お礼の言葉が素直に口から出ることはなかった。
うーん、どうして言葉にならないんだろうねー、
なんとも情けないことです。

2019年12月17日火曜日

カモメ



うまい 料理の腕上がったと 鼻高し

作った料理は角煮
なんのことはない、電気圧力鍋で作った料理なので
ポンポンと材料を鍋に放り込んで
あとはスイッチポン
しかし、妻の前ではなんとなく鼻が高いのであります。
きっと、認めてもらいたい気持ちが心のどこかに
あるんでしょうね。
ほんと、子どもみたいです。

2019年12月16日月曜日

ムラサキセンブリ



大掃除 するぞやるぞと 声ばかり

年の瀬がぐんぐん詰まってきた。
年賀状はまだだし、大掃除が待ってるし
したいこと遊びたいことたくさんあるけれど
お金もちょっとばかしよころにおろしとかないかんし
あー、12月ってたいそな月だな~。

2019年12月13日金曜日

カルガモ



おかず四品 一品手付かず鍋の中

カメラ散策から帰宅して早速夕食の準備
すっとんでスーパーへ行き、あれこれ買った。
今日はお年寄りサービスデー
スタンプを特別にくれる。

ポンポンポンと3つ突いてもらってにっこり。
さて、今日は煮魚にバターカレーに
変わりどころでパパイアの煮物
それとサムゲタン風スープ

台所で汚れ物をいっぱい溜めて作ったものの
お腹が大きくなりすぎて、結局、バターカレーは手付かず。
明日に残してしまった。
あ~あ~!

2019年12月12日木曜日

渋柿



痛かったらゆうてね 歯医者さんの常套句

あーん、はい、かちーん
歯をいじくられるたびに拳に力が入り
終わってみれば、満身疲れでぐったり

はい、うがいして
んーごろごろ、ぎゃっ!
血が出てるじゃん。
もうこない。
そう思いながら、ん十年のお付き合い。

2019年12月11日水曜日

お月さん



午睡から 目覚めてみれば 月明かり

遅い昼食を摂り終えて、うと寝のつもりが本気寝
軽い風邪に罹ってるんだろうか、目が覚めたら
辺りは暗く空にはお月さん。
ほぼまん丸だが、満月は明日のようです。

2019年12月10日火曜日

干し柿



窓を開けて 目を瞑れば 風の音

ラジオ体操をした後、ほんの少しの時間
座禅をするのが日課になってるが
ごぞごぞと体を動かしているときはなんにも聞こえないが
窓を開けて、畳に座ると、風がスーッと入ってきて
鳥の鳴き声が聞こえてくる。

瞑想している間は、軽く呼吸を整えて
ひたすら数を数えるだけ。
そして、深く静かに深呼吸をして終える。
ただそれだけのことで、頭も体もすっきりして
清々しい一日が始まる。
 

2019年12月5日木曜日

忘年会ハイク



飲んで騒いで 写真忘れ

2019年、いよいよ師走に入って
今年も里山会の忘年会
みんなで山を歩いて、そのあと温泉に浸かり
さて忘年会
んがーっ!
一句作っても肝心の写真を撮っていないことに気づく。
仕方なく山の写真を…
でも、いい風景写真なのでまあいいかー
いかんな~、まだまだど素人だわ。

2019年11月27日水曜日

朴の葉



はらはらはら ぱさっ 冬はもうそこに

30cmは超えてそうな大きな葉っぱが
かすかに音を立てて落ちてきた。
木漏れ日を受けて暖かそうだが
山はもう冬の準備が始まっていた。

すぐ傍のシロモジの木には
鮮やかな黄色い葉がたくさんついているが
葉の袂脇には小さな芽がちょこんと出ている。
あとひと月も経てばお山は白くなります。


 

2019年11月24日日曜日

ならの大木で…



大ならの たもとの石に 手を併せ

小さな集落の小高いところに見上げるような大きな木があった。
目通り幹囲3.3mの大ならだ。
そのたもとに一つの石があって、酒が供えられている。
大きな岩とか木とか山とかは
不思議と人の気持ちを敬虔にさせてくれ、自然と手を併せたくなる。
なぜだろう?
静寂な空間があって、超越した時間が流れるからだろうか。
それともその大きさや存在感に圧倒されるからだろうか。

2019年11月20日水曜日

サーカス



 


大熱演 シニアの歓声 小屋に轟て

前売り券を買って、木下サーカスに行ってきた。
開演1時間前に並んで待つ来場者たち
さぞや孫やお子さん連れが多いだろうと思ってたら
60歳以上のシニア世代がズラーリ80%

公演が始まるとたちまちワーキャーという大歓声
いつものしわがれ声ではない、圧倒的に黄いの色だ
プログラムが替わり進行する都度
握る手に汗が滲む

終わってみればぐったり疲れて
足元がおぼつかなくなっていた。
感想、平日のサーカスはお年寄りでもってるのね。


2019年11月18日月曜日

里山への道



もみじより うどんだす

もみじ祭りに行った。
地元の議員さんがマイクを握ってご挨拶
なんだかなー、随分昔によく見た光景だなー。
いまどきうけないぞよ。

少し離れたところではお好み焼きや鳥が焼かれ
いい匂いがする。
うどんコーナーからは湯気が立っている。
みなさんこちらでズルズルやっているではないか。
もみじはあと、ましてや演説などきいていない。
うへへへ~、おいしいよな~。

2019年11月17日日曜日

電子マネー



お賽銭は スマホで出来ぬ 現金で

今日は近くのお寺へ紅葉祭りに参加してお参りしましたが
カードやスマホなど電子決済流行で
財布を持ってきてたかなと不安になって
かばんをごぞごぞとまさぐったらありました。
まだまだ現金は手放せませんね。

2019年11月14日木曜日

JR予讃線


三日坊主と言われたくない スロージョギング

今日の天気予報では、6mほどの風が吹く。
風が強いのでジョギングは止め、
二日で止めれば少なくとも三日坊主とは言われなくて済む。
そう思ってたところ午後から晴れて、しかも風はない。
いい天気だ。
走った。
あまり走れないだろうと思ってたら50分も走った。

走ったコースは勝田池と国市池の二つの池を八の字に
くるり周回。
水鳥がたくさんいて、いい走りが出来ました。

※スロージョギングの適度な心拍数は
220-年齢を最大心拍数とするとその60%が目安。
私の場合の最大心拍数は
220-71=149
149×0.6=89.4が走っているときの適切な心拍数となる。



2019年11月13日水曜日

川尻のカモメたち



えがおが歪む スロージョギング

にこにこと距離にとらわれず毎日走るのが
スロージョギングの基本
そう教えられ走る

んがーっ!
そうはいかなごのきんたまよ。
やっぱり苦しい。
ニコニコ顔を心掛けたが
だんだんと息が上がる
前から歩いてきたご婦人が
私の顔を見て避けるように通り過ぎていった。

2019年11月12日火曜日



ぴくりとも 動かぬ妻が 鼾かき

夜9時半ごろに寝て、朝4時ごろに目が覚めた。
トイレに行ってまた寝た。
ピンポーン玄関のチャイムが鳴った。
パジャマのまま玄関に出た。
部屋に戻った。

布団に潜り込んだ妻は顔が見えず、盛り上がった形だけ。
息をしてるのかしてないのか動かない。
静かだ。
心配になってきた。
突然ガーと鼾が聞こえた。
やれ、生きてたか。

2019年11月11日月曜日

瀬戸の町


巻雲は 風神の吐く 白い息

空高く雲が巻き、青空に箒で掃くような白い雲
くるっとカール状になったその筋はだんだんと崩れてきて
やがて引き伸ばしてゆくが
それでも巻雲のメンツは保っていて、
明日も晴れかなと思わせてくれる。
一年中みられるいい雲だが、秋のこの雲は特にいい。

2019年11月10日日曜日

晩秋



かさこそ 山の秋

今年の紅葉はよくないが、それでも高度を上げて
瘠せた尾根へ入ると次第に色付はほどよくなる。
崖縁などの日差しが強く朝晩の気温差があって
乾燥したとこところに差し掛かると真っ赤になった。
それ以外のところは、焼けずに落葉が始まっていて
落ち葉が積もっていた。
 

2019年11月8日金曜日

月夜の晩に…


秋たぬき 月夜にころり 頬つねり

夕方、荘内半島へだるま夕日を撮りに出かけたら
二晩続けてたぬきが道へ転がり出てきた。
秋のタヌキはころころと太り美味しそうで、
昔の人はたぬき汁にして食ったそうだが
どんなんかなー。
顔を見てるとちょいと癖がありそうな
騙された気がするから不思議だ。
 
 

2019年11月7日木曜日

タコ



ダイエット 妻の口癖 聞き飽きた

見る見る太ってきた妻は
食事の都度、ご飯を減らさなきゃと言うが
減らしたの見たことがない
それどころか、食後には必ず甘いお菓子に手を伸ばし、
咀嚼しておしゃべりして、忙しい。

2019年11月3日日曜日

長寿温泉



60、まだ10年はいける
70、1年1年が勝負や
80、今日があって明日もあって
90、朝日が拝めた、なんまんだぶー

近頃、それぞれの年代の思う心が染むようにわかるようになった。

さーて、今日はなにをするべ


2019年11月1日金曜日

コガラの飛翔



この頃は 10分で済む 床屋さん

頭の毛がうすくなりました。
前がもげあがり、後頭部も禿げた
若い頃には鋏で念入りにカットしてもらって
一時間余りかかってたが、いまじゃ
バリカンですそをちょいちょいと
刈り上げて、ハイおしまい。

隣の席のお客さんが先に座ったのに
終わってみればわたしのほうがダントツに早い。
わたしが席を立つと隣の人は
びっくりしてわたしの頭を見つめて、
ふんふん、そりゃーそうなるわな、得心顔。


2019年10月29日火曜日

すすき



おいお茶 むかしは夫 いまは妻

食事が終わると妻がテレビを見入ったまま叫ぶ
おい!お茶まだか
うーむむむ
どうすりゃいいのさこの私

2019年10月19日土曜日

ヌバタマ



しょぼたれて 今日もよだれ かきくけこ

カツ丼を作ろう
そう思って買い物に出かけた
カツ用の豚肉を買わないで
出来上がったカツ丼を買った
なんだかなー、どうも気合が入らない
しかし、料理は作らないでいいので楽ちんで
キッチンではおみおつけと、南京の煮物のみ作った

さて夕飯を食べ終えると
いつものように睡魔が襲ってくる
堪らず横になるとたちまちに鼾ガー
なんだかなー、ひょっとして認知症が進行してるのかもな

2019年9月23日月曜日

讃岐駒ヶ岳



細い細い 秋刀魚が今夜のおかず

秋といえば秋刀魚
スーパーで買ってきて焼いた
柚子を添えてお皿へ
おいしそうだが、なんと栄養失調のような秋刀魚だ

今年の秋刀魚は不漁だそうで
しかも小さい
去年獲れた冷凍ものの秋刀魚も売られていた
そちらはしっかり太くておいしそうだった

2019年9月22日日曜日

シュンジュギク



うーほらあれ 妻と二人で 目の会話 

電子決済の話をつまとしていたら
携帯の会社名がでてこず
しばらく無言の会話が続いた
そら、なんてゆうたかなあの会社
ほら犬が出てくるCM…
妻も頭の中ではその企業が浮かんでいるようだが
やっぱり社名が思い浮かばない
二人して苦しんだ挙句、10分ほどして
やっと思い浮かべることが出来た
やれやれー

2019年9月19日木曜日



今ですよ 増税前の 賑わしさ

消費税増税まであと12日
今がチャンスとばかりにかけこみ需要を狙う
商売人
ほい、その言葉に騙されるな
増税後には増税分以上のポイント還元が待っている

2019年9月18日水曜日

お遍路さん



門前に トンボ飛び交い 70寺

まだ残暑厳しく
歩くお遍路さん、半袖姿で
真っ黒に日焼けしてました

道端に、ぼつぼつと曼珠沙華が咲いて
お彼岸がもうすぐそこに

ダッシュ



静かなる 駆け抜ける道に 落桜葉

100mダッシュを5本
土手から公園へ、繰り返しながら走った
いつの間にかクマゼミなどの気配なく
遠くでわずかにつくつくと鳴くばかり

桜の木の枝はスカスカで
幹の袂の草むらには落ちた葉が積もっていた
中秋の月も終わり
お彼岸が近づいている


2019年9月11日水曜日

ショウリョウバッタ



雨宿り ベンチに座れば ヤマガラ来

雷が鳴って雨が降りだした
いそいで東屋に逃げ込み、ベンチで一息
雷が遠ざかりザバザバ降っていた雨が小降りになった
ヤマガラがどこからか飛んできて
東屋のまわりの木の枝でちょんちょん

座ったベンチの足元には
澄んだ水の入った大きなペットボトルと
鳥の餌だろうか、アワとかヒエとかの、
タネが入ったものも置かれていた
この里山を毎日散歩する麓の方が
保管しているものだろう
替わって与えてみようと思っても
小鳥はもうどこかへ行ってしまっていない
やがて雨も上がった
 

2019年9月10日火曜日

ヤマアカガエル



ニガナ花 綿毛托して 時を待つ

ムラサキニガナは初夏に訪れたときには
綺麗な花をたくさんつけていたが
今日見ると、花は綿毛の付いた種になっていた
この9月は残暑が厳しく、猛暑日が続いている
一緒に歩いた妻が熱中症になったほどの暑さで
カエルがカラカラ鳴いていた
種が飛ぶにはまだ先のようだ

2019年9月9日月曜日

シロオニタケ



まだ暑き 前を歩く妻に 虻集り

里山を歩くが猛暑がぶり返し、厳しい
ブヨが寄ってきたので森林香を焚くとたちまちに逃げたが
虻だけは平気でしつこく寄ってくる

なぜか前を歩く妻に虻が集る
シャツやパンツに止まった瞬間を狙ってペシペシ叩くが
逃げ足すばしこくてうまくヒットできない
それでもなんとか数匹を足元に転がすが
逃げるもの多し
また、へしゃいだはずの虻だが、再び元気よく飛ぶのだ

帰宅後、妻の皮膚は数カ所赤く腫れ
痒み止めに薬を塗っていた


2019年9月6日金曜日

朝焼け



暑さぶり返して 台風の 2つ3つ 3つ4つ

秋は夕暮れというが
またもや猛暑日がやってきて
体がぐったり
台風は立て続けにきてるし、もういやや 

2019年9月5日木曜日

ニイニイゼミ(空蝉)



草の虫 雷雨の過ぎて 濡れそぼり

ネコの額ほどの庭にイタリアンパセリがあって
その葉がキアゲハの幼虫に全部食べられてしまい
茎だけになっている
虫は殺伐とした茎にしがみついてなお齧りついている

連日雷が鳴り、雨が叩きつけてゆくが
コロコロした緑色の芋虫は
雨に濡れてびっしょり
自然は厳しい
耐えて耐えて、このあとどうなることやら
試練の虫生だ
 
 

2019年9月4日水曜日

シャムネコ



おばあちゃん 草刈り機振り 腰を振り

畦道を歩いていると、下の畑から草刈り機の
エンジン音が聞こえてくる
作業をしている方は男性かと思ったが
モンペを履いている女性だった
だいぶ年配のようで、草刈り機が重たそう

必死な思いで体を大きく動かしながら刈っている
それでも思い通りには刈れないらしくて
腰をフリフリ調子を合わせている
なんとなく可笑しくて笑ってしまった
昔は草刈りといえば男性定番の作業だったが
最近は高齢の女性が目立つようになった

農家は高齢化しているが
その男性の人手も少なくなり、いよいよおばあちゃんが
せざるを得なくなっているようで
草刈りだけでなく、耕運機なども女性が担いだしたようだ
この先、どうなってゆくのやら…


2019年9月3日火曜日

ツルボ



秋遍路 葡萄畑に 鳴るラジオ

遍路道を歩いていると、どこからかラジオが…
土手の下を覗くと葡萄畑があって
そこから聞こえてくる
畑の近くに軽トラかバイクかが止まってないかと
きょろきょろと探したがない

葡萄棚にビニールのトンネルが張られていて
その下を覗いてみたが誰もいない
はて?

それまで降っていたにわか雨が上がって
空は晴れ陽が射してきた
土手にはたくさんのツルボが咲いていた

2019年9月2日月曜日

猿の歩く遊歩道



秋散歩 雷去って 蝉の鳴く

ジョギングに出かけたが
途中で雷鳴とともに土砂降りの雨
急いで公園のゲートボール傍のテント下を借りた

ベンチに座って40分も休んだだろうか
その間に少しずつ雷が遠ざかり
雲は空を覆ていたが、雨が小降りになった

このままでは濡れてしまうと思い、テントから離れる気が起きなかったが
虫が鳴き、蝉も鳴きだした
虫たちは雨が上がることを知っていたのだろうか
やがて雨は止んだ
鳥たちも賑やかになったので
ほっとしてジョギングを再開
雨降りのあとの道は爽やかでした






2019年8月28日水曜日

アブラゼミ



パッチワークの 田に降る 秋の長雨

前線が停滞し雨を降らせている
雨の合間を見て、散歩に出かける
土手には一度刈られてしまったオシロイバナが
勢いを盛り返し、赤白黄色ピンクの花を咲かせている

その土手の下では田んぼが広がっているが
早米の稲は穂を重たく垂らし
黄金色に熟れている
その横の田では遅米の稲が濃い緑色をしていて
まだ花穂もつけていない

昔と違って最近の田んぼは
一枚一枚違っていて面白い色をしている
降りそそぐ雨はいつまで続くのか
この先の天気予報は、ずんやり傘マークだ


 

2019年8月27日火曜日

ナンゴククガイソウ



パセリの葉 キアゲハの子ら 食い荒らし

イタリアンパセリにキアゲハが飛んできて
卵を産み付けた
やがて四・五匹の緑と黒の縞模様の芋虫が
パセリ畑で元気に育っていた
その後何度もキアゲハの飛んでいるところを目撃した
日が経ち、無数のキアゲハの幼虫が
パセリ畑を占拠し
瞬く間に葉がなくなり、茎だけになった

わずかに残った葉には
まだまだたくさんの子がしがみついている
この先、どうなるのだろう
やっぱり、餓死なのかな
おかあさん、頼むからもうここには卵を産まないで



2019年8月26日月曜日

キリギリス



秋日差し 目覚めてみれば 畳染め

外はすっかり涼しくなって
日中の気温は真夏日を切っている
昼寝するにもエアコンなどいらない
畳の上で大の字になってぐぐっすり寝込んでしまった
ウッとなって涎をすすくりながら目を覚ますが
寝過ぎてしまって、頭がぼんやり

いつの間にか日は西に傾き
障子に影が映り込み
部屋には紅い日が満ちていた
ほんとうに、いくらでも寝られます

2019年8月25日日曜日

チョウセンナニワズ



猛暑日 熱にうなされ 床に臥す

偶然に剣山で珍しい木を見つけた
1mにも満たない低木で赤い実をつけていた
写真を撮って帰宅して調べたところ
沈丁花科のチョウセンナニワズで
オニシバリの近種
石灰岩質に生える木でところによって
絶滅危惧種となっている

5月になると淡黄緑色の花を咲かせるが
目立たない
この日はたまたま赤い実がなっていたので
発見することが出来た
5月にその花を見てみたいものだ

翌日に下山して、
その翌日に風邪を引いてしまった

 

2019年8月20日火曜日

ツクツクボウシ



溝萩の 隙間から見る 鳰夫婦

雨上がり、池の散歩道をくるりと一周
葉陰にはシジミおり、トンボ止まり、空蝉あり
猫までいて、餌をバッグに入れた女性が歩いている

桜の木には蝉が鳴いているが
クマゼミ、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ
この時期は全部そろっている

池のほとりには萩の花が咲き
隙間から水面が光る
カイツムリがきゅるきゅるきゅる―っと鳴き
ときおり小魚を銜えて水面にぽっかり浮かぶ
カイツムリの風情は、冬とは限らないようだ

2019年8月19日月曜日

マタタビの実



秋立ちて 誰もいぬ浜 波ぞ寄す

お盆が過ぎると、あれほど賑わっていた
海に人影なく
沖には白い帆を立てた釣り船が浮かび
波静か

浜辺近くに建てられたバンガローにも誰もおらず
オーナーが洗って干した
色とりどりのバスタオルがいくつも風に揺れていた

海の風景を撮りたかったが、生憎相棒とツーリング中
夏風邪を引いていてついてゆくのに必死で
ペダルを踏む足重たく断念
代わりにマタタビの実なんていう写真は風情がない

 

2019年8月18日日曜日

サワギク



風邪を押して 自転車で走り

夏風邪を引いて、熱は下がったが
なんとなく体が気怠く、鼻もまだぐしゅぐしゅしてる
どうかなーと思いながら相棒と二人
ツーリングに出かけた

走り終えた後、よせばいいのに
ビールを一本
帰宅してガアーッと寝て起きたら
頭重たし
治り切ってなかった風邪はまたぶり返した
風邪を治す前にバカを治したいのだが
治らない