2012年7月17日火曜日

記憶



人の記憶ほど曖昧なものはなく
頼りないものはない
それはしっかりとした意識付けをしておかないと
いつのまにか塗り替えられるからだ
記憶の持ち主の知らぬうちに…
ある意味これは相当に怖いことだ

記憶を長期に残しておくには
記憶する出来事や言葉や数字などに
意味づけをする方法がある
学生の頃、歴史の出来事と年代を
覚えるのに、数字の語呂読みから意味付け
をしていた
この方法でありとあらゆる出来事や
文字に意味を付与して覚えていくと
案外に記憶してしまう。
これは単に暗記だけでなく
物事や出来事に意味づけをすることによって
本質を見抜く力をつけることにもなる。

ところがこれが適当でいい加減だと
脳みそは極めて利己的な処置をしてしまい
後にも都合のいいように塗り替えていく。
本人が知らぬところで…。

中2自殺事件が起きて
大きなニュースになっているが
教師たちや教育委員会は子どもたちから
アンケートを取った
イジメと思われる事案が次々と子どもたちから
報告されている
しかし、それでもイジメとは解釈しなかった。
いや、しようとはしなかった。
脳みそが自分の都合のいいようにそう解釈したのだ。

一方虐めたと思われる生徒たちは
イジメではなく遊びだったと云っている
報告されたあの数々の事例が本当に遊びだと
思ってたとしたら、そちらのほうが怖いくらいだが、
都合のいいように塗り替える脳みそ
のいい例だろう。

これは実は普通の人間のなせる技で、決して異常ではない。
わたしもあなたもみんながみんなそうなのだと思っておいたほうがいい。

                    -うつぼぐさ-

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