2010年3月26日金曜日

人の一生


平賀源内の著書に「萎陰隠逸伝」という春本があるらしい。
  
手に取ったこともないし、読んだこともないので
  
どんな内容なのかはよく分かっていないが、
  
江戸時代の一面というか、生活していた人たちの
  
その時代の思想と哲学をうまく表現している文章があるらしい。
  
その文章とは…人の一生を、こう表現している。
  
  
「寝れば起き、おきれば寝、
  
喰うて糞して快美て、
    
死ぬるまで活きる命」
  
こうだ…、眠れば夜に遊び、醒めては世知辛い現実に
  
溜息を繰り返し、にこにこ食べては、しかめ面で排便し
  
たまの夜には一瞬のはかない極楽を味わい、
  
そんなこんなで、ふと死ぬるその日まで、
  
お目出度くも生きているよ。
  
  
現代の善良な多くの方はこの思想を否定すると思うが
  
しかし、よくよく自分のあるいは身近な方たちの
  
一生をつらつら考えると、当たっていなくはない。

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