2010年11月24日水曜日

緑と赤


一人のお遍路さんが経本を開いて
  はっきりとした、透き通る声で
  お堂に向かってお経を唱えている
  
まだ初々しくその誠実な姿が
お香の煙漂う静寂な風景によく似合っている。
山門では楓の緑の葉と赤く焼け始めた
葉とが融け合い、訪れる人々を優しく迎えていた。

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