子どもの頃、蚤がたくさんいたようで
小学生のときは髪の毛の長い女の子は
DDTの白い粉を頭から降りかけられていた
家でも春と年末の大掃除のときは
畳を上げて床にしっかりDDTを撒いていた
おかげで蚤や虱の被害には遭わなくてすんだが
ところがある日シャム猫をもらってきて
可愛がっていたところ
突然に蚤がわいて、咬まれるとものすごく痒くて
1週間から10日も痒みが止まらず
咬まれたところは痣になった
その日から蚤との挌闘、ところがDDTは発がん性の
有害物質ということで発売禁止
仕方なく毎日来る日も来る日も
掃除機をかけていたらそのうちいなくなった
DDTは戦後アメリカの進駐軍が
あまりの蚤シラミの多い日本に辟易して持ち込んだもので
それまで、日本は蚤とシラミ大国だったらしい
のみしらみ 馬の尿する 枕もと-松尾芭蕉-
蚤虱 音に鳴く秋の 虫ならば わが懐は 武蔵野の原-良寛-
よい日やら 蚤が跳ねるぞ 踊るぞや-小林一茶-
蚤をつかまえて火であぶるとパチンと音がして
弾けると翌日は晴れ
音が無くジュッと焼けると翌日は雨
蚤のいない今となっては確かめる術がなくなった
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