2013年12月8日日曜日

雪崩と弱層テスト

 
 
雪崩には全層雪崩と表層雪崩がありますが
全層雪崩は春先など気温が上昇したときに起きやすい雪崩で
土や岩の上に積もった雪が緩み
積もった雪の層全体が雪崩れること
 
斜面に割れ目(クラック)ができたり
雪にシワやコブができたりしているときは全層雪崩の兆候です
 
気温が低く降雪が多いときには表層雪崩が
発生しやすいのですが
雪庇が大きく発達していたり
斜面が吹きだまりなどで地形が大きく変わっていたりする場合
そしてスノーボールが斜面から転がっていたりする場合は要注意です
 
なお表層雪崩の場合は弱層テストによって
雪崩が発生しやすい状況かどうかを確かめる方法があります
 
シャベルがある場合は
四角い雪柱を切り出して
雪柱の頭の部分を後ろから両手をあてがい
手首の力だけで手前に引く
次に肘の関節の力だけで手前に引く
次には肩の力で手前に引く
 
特に手首だけの力でするっと雪の断層が生じ
手前にずれるようだと表層雪崩は極めて発生しやすい
状況にあるといえます。
その断層には霰とか霜などによる
滑りやすい層があるのが一般的なようです
 
なお、手で雪柱を切り出してもよいが
シャベルで切ったほうが
断面がよく分かり
見た目で弱層の位置が判断しやすいようです
 
弱層が現れた場合の登山はより一層の
慎重な行動が必要なことはいうまでもありませんが
少なくとも雪崩の発生しやすい地形や
斜面には近づかないことです
 
なお、谷筋、沢筋には絶対に入らないことはもちろんのことです
 

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