気温が低い山で強風が吹く日は体感温度が急激に下がるので
低体温症に要注意なのですが
風をシャットアウトしさえすれば一応は大丈夫なようです
風は空気ですから熱伝導率が他のものと比べて低く
逆に保温効果が高まります
しかし、気をつけないといけないのは
下着・衣服が濡れていたりするものを乾いた物に着替えたり
いろいろと手を尽くしてもいつまでも改善せず、それどころか悪化し
最悪のケースに至ることがあるようです
これは低体温症の症状が進んでいたりしたときに起きることなのですが
その場合は体をマッサージしたり、ペットボトルにお湯を入れて
腋や股頸部に添えたりして体表面加温で体温を上げてやることも必要、
ただし、これは軽度な低体温症には有効なのですが
重度になってくると逆効果で
体内温度を上げる処置が必要になってくる
素人判断では難しく、ただちに病院での医療措置が要ります
歩くことが出来ない、立てない、震えを通り越して停止状態
支離滅裂で錯乱状態、反応なしという状態のときは
お湯等を使って加温しないように、かえって死亡率を高めてしまいます
低体温症はなってからでは遅い、予防に力を注ぐのがベスト
断熱性防水性のある衣服、着替え、ツェルト、シェルターなど防風対策
温かい糖分を含んだ飲料水、炭水化物、多糖類などの食糧などなど
行動中にアルコールは飲まないように
また、強風、風雪、風雨時は避難小屋に留まるなど行動を中止しよう
怪我をしているときも
無理に行動をすると低体温症の原因になったりします
特に頭部や内臓(コアの部分)は冷やさないように保温に努めよう