2011年10月5日水曜日

カラスノゴマ



ニホンオオカミが絶滅して久しい。
Wikipediaによると、明治38年に奈良県で捕獲されたのが最後らしい。
しかし、その5年後に福井県にて可哀相なことに撲殺されたのが最後だとする説もあるようだ。
なんとも狼とはよほど人間に嫌われていたらしく、見つかり次第駆除されたようで、日本だけでなく世界のあちこちでも同様な目にあっているようだ。
遊牧民が多く住むモンゴルでは人は狼をみつけると必ず殺す。
遮る物がない大平原では、車は追いかけ放題、狼は疲れを知らない鉄の塊にあっけなく追い詰められ、銃でとどめをさされる。

山羊や羊ばかりでなくまれには飼い犬や馬も襲ったとされる狼。
人間にしてみれば、天敵以外の何物でもない。
狼は絶滅し、替わりに天敵がいなくなったイノシシやニホンジカや日本猿が大繁殖する結果となった。
今度はせっかく開拓した農地などではイノシシ・猿・シカによる被害が深刻になり、これを駆除することになる。
なんとも皮肉な結果だが、しかしだからといっていまさら狼よ甦れとはならないし、なって欲しいとは思わない。

そのかわりに、シカの増えたお山では、バンバン、シカが撃ち殺されている。
そして人間は増えに増え、もうすぐ70億になろうとしている。
いまからわずかに50年前はその半分以下の30億だったことを思うと、恐ろしいスピードで増えている。
この先どうなるのかと不安感を抱くが、いい加減年を取ってくると、もうどうでもいいような気にさせられてしまう。

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