2011年10月13日木曜日

小屋とテント



テントと小屋(無人)の違い。
経験が浅いので、たいしたことはわからないが、それでも少しだけは把握できた。
どちらも食糧や水は自前で確保しないといけないし、シュラフなども必要だ。
ただ一つ大きな違いは、テント泊の場合、屋外で直接風雨や雪にさらされるということ。
その点、小屋の場合は守ってくれるということだろうか。
特に豪雪や暴風雨の場合にはおそらく命に関わる重要な役割を果たしてくれる。
小屋にもよるが、お亀ヒュッテのように薪やストーブを常備しているところもあって、そういった点では大変に貴重な設備だ。

今回の山行で西熊山でのテント泊ではシートや銀マットを敷いて、シュラフで寝たが、地面から冷気が伝わり体が冷えた。
そしてテント内側には結露がびっしり付着し、テント内に保管したさまざまなものを濡らしもした。
特にシュラフはシュラフカバー無しでのテント泊は少し辛いなと思ったものです。
また外でも夜露が降り、まるで雨が降ったのかと思うくらいに笹や地面が濡れた。
汗で濡れた衣類などを乾かそうにも乾かせる状態ではない。

白髪避難小屋では濡れたものは小屋内で吊して乾かし、地面からの冷気もなく、まして結露などありえない。
しかも、小屋内の温度と外の温度は普通の状態でも相当な差があり、その点ではテントは過酷だなと思えた。
ただ、小屋の場合はそこはあくまでも人工のものであり、外の空気とは壁が出来てしまい、自然の中に身を置いているとは感じにくい。
テントの場合はやはりその点が大きく異なり、自然の中でいまおれは生きているんだな山のど真ん中で寝てるんだなという感覚を直に感じ取ることができた。

小屋の場合は、同宿者でもいると、特に睡眠時に気を遣って、トイレに行くにもそっと起きないといけないし、ましてやむやみにドアを開け閉めして外へ星空など見に行くのも憚られる。
テントだとジッパーを開けて、首を突き出しておくだけで、寝転びながら、山の空気を吸える。
風を直に受け、樹木の葉や草たちのそよぐ音、ときにはテントの直ぐ傍で夜の動物たちの息づかいを感じることが出来る。
どちらを選ぶか、それはその季節ごとのあるいはそのときどきの山登りのスタイルによって異なってくるように思えた。

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