随分と気温が上がり、夜風が気持ちいい。
わんちゃんを連れて、夜の散歩。
草むらではオケラが鳴きだした。
子どもの頃、この鳴き声の主はミミズだと思っていた。
しっこをかけるとちんちんが腫れるから、むやみやたらと立ちションするなよと親に怒られたものだ。
ある日、親の目を盗んで、しっこをかけた。
ちんちん腫れるかな?どのくらい大きく腫れるんだろう?と期待したが、なんともなかった。
なんだ嘘つきめ。
捻くれた子どももやがて親になって、その子どもに同じようなことを言った。
子どもは黙って聞いていたが、その後どうしたかは確かめていない。
わんちゃんがしっこを振りまいた。
おまえ~、腫れるぞ。
川のせせらぎの向こうで、町の灯りがふっと揺れていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿