春の嵐が吹き荒れた。
トタン屋根が飛び、工事のためのブルーシートがちぎれそうにはためいている。
温室がぶっ倒れ、ガラスが砕けて辺りに飛び散る。
大きな鉢が目の前の路上をゴロゴロ転がっていった。
雨戸が叩かれ、家も微妙に振動を繰り返し室内灯からぶら下がった紐がわずかに揺れている。
お隣の立てた鯉のぼりのポールがブオーっという音とともにしなる。
矢車が狂ったように回り続ける。
写真を撮ってみた。
シャッター速度1/1600、失敗、矢車は止まって見えた。
こんな日にもカラスやサギに鵜などの鳥たちは飛ぶが、あっという間に風で吹き飛ばされ、視界から消えた。
夜になってやや風は弱くなったものの、ときおり電線が唸り、窓を叩く。
天気予報は、明日も続くと報じている。
元気なのはわんだけだ。
こんな日も散歩だけは欠かさず、スキップしながら走る。
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