ジョギングが終わって、いつもの道をボトボト歩いていると、前から自転車に乗ったお兄ちゃんが、わたしの前でわざわざ自転車を止めて降りた。
なにか小さな紙片を突きだして、これよかったら読んでください、と言って、また自転車に乗って、すたこらさっさと行ってしまった。
わたされた紙片を読んでみた。
どこかの宗教の教えをプリントしたものだった。
うん?
ときどき駅前などで宗教への勧誘をしている方を見かけたことがあるのでその類かなと思ったのですが、どうもそうでもなさそう。
なんだったの???
家に帰って鏡で自分の姿を眺めてみた。
頭はパサパサ、普通のパサパサじゃない。
艶気の全くないカビのような髪の毛、しかも伸びすぎてモサモサ。
着てるものも今時のジョギングスタイルじゃない。
よれよれのシャツに皺だらけのパンツ。
顔も日焼けして異常に黒い。
くすんで見える。
どうやら浮浪者に間違われたらしい。
よほど気の毒に思ったのだろう、「死んじゃ駄目だよ、生きなさいよ、希望を決して捨てないで」といわれてるような気がした。
彼の目がそう語っていた。
う~ん、若いときは洗いざらしのジーパンと白いシャツを着てれば、それなりに認めてくれたものだが、ジジイになると一層身だしなみに気を遣わないといけないようだ。
あ~、邪魔くさっ!
イヤな感じだな。
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