2011年12月12日月曜日

森への親しみと畏敬



「ここへ畑起こしていいかあ」
「いいぞお」森が一斉にこたえました。
みんなはまた叫びました。
「ここに家建てていいかあ」
「ようし」森は一ぺんにこたえました。
みんなはまた声をそろえてたずねました。
「ここで火を焚いてもいいかあ」
「いいぞお」森は一ぺんにこたえました。
みんなはまた叫びました。
「少し木を貰っていいかあ」
「ようし」森は一斉にこたえました。
  
                  狼森と笊森、盗森-宮沢賢治-

山々の間に人々がとかく住むとき、大切なのは森の恵み、森への畏敬なしには暮らしは成り立たない。

                  北国のこころ-高田宏-


J-KP*4、DS100*3

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