2011年5月14日土曜日

ハシリドコロ




日々の暮らしの手を休め ふと山に登ってみる 岩、沢、ゴーロ、灌木の道 

風は麓から駆け上がり 尾根の梢を揺らしながら 渓へ吹き下ろす

行方を目で追い その先を歩く 一つの厳とした岩の上に立ち 

重なるように山が近くから遠くへ はっきりと そして白くぼんやり薄れ 

やがて銀色の海原へ落ちる 遙か遠くに一つ二つの村 

煙りたなびき悠久の時 他になにを思うことあれ 

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