2011年4月12日火曜日

年を重ねて


母が75歳を越えた頃

ときどき呟くように聞かされた言葉がある

「体力は年々坂道を転がり落ちるように衰えていく」

それから間もなく、座敷机に手をかけて立ち上がるようになった

そのときの姿は手に足に全身に力をいれているように感じ

見た目にも母は老いたなと思ったものでした

この頃しみじみと、やがて老いていく自分を、母に重ねて見ることができるようになった

悲しいとは思わない、むしろ、母の気持ちに少し触れることが出来たなと感じている

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