2013年10月31日木曜日

観天望気<日本の気団>

 
 
日本の上空には
冬に寒波をもたらすシベリア寒気団
そして寒冷・湿潤なオホーツク海気団
高温多湿な小笠原気団
春と秋に移動性高気圧となって好天となる揚子江気団
 
日本の四季の変化はこの四つの気団によって
支配されていて
冬にシベリア気団が支配すると
寒波となり、特に日本海側に大雪を降らす
小笠原気団が張り出すと
夏のムシムシした気温となる
オホーツク気団は寒冷・多湿なことから
小笠原気団との鬩ぎあいにより梅雨・秋霖が発生する
 
せめぎあいはときには春一番や木枯らし一号などが吹いたり
強い雷雨や竜巻をもたらしたりもするので
気団の動きには要注意です。
 

2013年10月30日水曜日

天気図

天気図から天気を読むことは予報士でない限り
かなり難しいのですが、
絶えず天気図を眺めているとなんとなく掴めてくる
 
下の図は本日10月30日のそれぞれの天気図で
順番に地上天気図
高層天気図
同じく寒気団の様子
 
寒気団が上空にあって低気圧が重なってくると
天気は荒れやすい
因みに今日の天気予報は以下の通りでした
 
寒気を伴った低気圧が北日本を通過し、北陸以北で冷たい雨が降りそう。
大気の状態が不安定で、雷雲が発達しやすいため、落雷や竜巻などの突風、急な強い雨に注意が必要。
そのほかの各地は広く秋晴れとなり、空気が乾いて洗濯日和。
日中の気温は関東から西で20度以上となりそう。
特に関東から近畿は、29日よりグッと上がって快適な陽気に。
ただ、沖縄の海では波が高まるため、要注意。
 
地上天気図

高層天気図

高層天気図<寒気団>

2013年10月29日火曜日

観天望気<霞や霧、靄>

 
 
朝起きるとよく遠くの山を観察します
お天気が悪いときは山並みが
まったく見えなくなりますが
そんなときは雨が降りやすい
 
しかし、単に霞んでたりしているときは
時間が経つとやがて靄や霞が退き
晴天になる
また、川霧が発生しているときも
やがて陽が差し晴れる
 
これは放射冷却による現象の一つで
晴れる日は日中と早朝夜間の温度差が
大きいことにあるようです
地表あるいは水面よりは空気の方が
冷えているため
靄や霧が発生しやすいのです
 
 
今日もモズがしきりと鳴いていました
明日も晴れ
 

2013年10月28日月曜日

観天望気<音>

 
 
遠くに走る電車の音が異様に
近くに聞こえたり
1km以上離れている交差点の
信号機の音が聞こえたりするときがある
こんなときは翌日から
お天気が崩れ始める
 
これは空気が多くの湿気を含んだり
気流が乱れたりすると、
音の伝わり方がよくなりことにより起きる現象
気圧の谷が接近してきている
 
 
今日はモズの高鳴きが聞こえてきました
また、近くの川では冬の渡り鳥がやってきて
羽を休めてます
冬がじわっと近づいてきてますね

2013年10月27日日曜日

観天望気<雲の流れ>

 
 
山を歩いているとき
風向きがいつの間にか変わっている場合が
ありますが、注意していないと
気がつかない場合が多い
歩いている方向を確かめておくことは
大切なことですが
高層の雲の流れにもときどき注意しておこう
 
低気圧が近づいてくると雲は南寄りから北寄りへと
流れ、地上に近い雲は東寄りから西寄りへと流れ
高層とは異なる動きをする
この場合天気は下り坂で大荒れになることもある

2013年10月26日土曜日

観天望気<ブロッケン現象>

 
 
 ブロッケン現象が現れる条件は、
太陽の位置と反対側に雲やガスがあること

  朝、ブロッケン現象が起きると天気が悪くなり、
 夕方のブロッケン現象は好天の兆しとなる
 
といわれていますが
わたしの経験では(一度だけの経験だったのですが)
前日の夕方にブロッケンが現れ
翌日の朝にもブロッケンを体験しました
そのときのお天気は
ブロッケンを見た前日の夜には雨が降り
早朝には止みました
そしてその朝にブロッケンを見たあと
またまた雨が降り、登山には降った雨水が流れた
しかし、午後からは晴れていい天気に…。
 
朝のブロッケンがお天気悪化と言われる原因は
雲やガスが西ということから
お天気は一般的に西から崩れるというパターンに
当てはめたものと思われます
また晴れるのも西からということから
西に太陽が見られ、東に雲やガスがあっての夕方の
ブロッケンは好天するという見方でしょうか。
ただし、夏季の夕方のブロッケン現象は、
積乱雲や雄大積雲の雲によるものが多いので、雷に注意だそうです
 
わたしが体験したブロッケンは空全体がガスっぽくて
西はとか東はとかいうこともなかったような感じではありました
ブロッケンはブロッケンでも
空を詳細に眺めて判断しないといけないようです
一つ言えることは
ブロッケンが起きる原因は雲とガスですから
その日は雨が降りやすいということでしょうか
 
 
ネットで注文した本が届いた
「いまだ下山せず!」ー著者・泉康子ー
 
衝撃的な前書きで始まっている
 
各県の山岳遭難統計によれば、
山に出かけたまま行方不明となり、
遺体が発見されなかった登山者の数は、
日本アルプスだけでも、209名に達している。  

2013年10月25日金曜日

観天望気<星>

 
 
星が激しく瞬くときは天気は下り坂
 
上空の風が強いときや空気の層に
寒暖や乾湿の差が発生すると
星は揺れて見えたり、瞬いたりして見える
大気が不安定な状態にあるということでしょうか
 
 
台風の影響で今日も雨が降り続きました
高速道路もあちこちで通行止めになり、JRも止まった
香川県以外の四国3県では避難勧告が出た模様
 
家の前に流れる川は茶色く濁り増水
裏山の崖では大雨の時のみに現れる滝が見られた
消防車が赤色灯をくるくる廻しながらパトロール
 
夕方になって雨はやっとあがりましたね
やれやれ、一安心
明日は晴れ間も出るそうです

2013年10月24日木曜日

暇で暇で死にそう

 
 
苦あれば楽あり、楽あれば苦あり
人生はその繰り返しだが
そのうち、そんなことどうでもよくなってくる
ひょっとすると
ある朝、目が覚めて
あれ、もうこのまま目が覚めなくてもいいのにな
と思うことがないでもない
こうなるとお終いだな
なんのために生きてるのかわかりゃしない
起きてすることといやあんた
メシ食ってクソして
どっかへでかけて馬鹿話ばっかりだわ
 
おまえよ、雲がなんで空に浮かんでるかわかるか?
人工衛星はなんで落ちないでいつまでも
地球をぐるぐるまわってんだかなわっかるかな~
女は、年がいくとオヤジ臭くなって
男は、年がいくと酒飲んでいるとき以外は
女みたいにおとなしくなるんだわ
どうしてかそうなってる
 
みんなの前でまた広げてきんたま見せてやるんだ
おまえ、それ見て、どうする
見て見ぬ振りかい、それとも笑って拍手喝采かい
逃げていくやつもおりゃ、怒り出すヤツもいる
最高なヤツは自分も裸になるが
なかには握りつぶしに来る奴がいるから
気をつけろよ
 
今日も雨だ、暇だな~ 

2013年10月23日水曜日

雨具の手入れ

 
 
山に行くとき、雨具は欠かせない
飲料水や食糧の次に大事な物で
必ずザックには入れて行く
 
これがあると雨や雪が降ったとき
風が吹いて気温が下がってきたとき
ひょっとしてビバークすることになったとき
あるのとないのとでは大変な違い
 
ところで意外な落とし穴がある
普段手入れをするかしないかで
これもまた大きな違いがある
 
実際に遭難事故にあった人たちの話ですが
普段、山から帰ったときは必ず防水スプレーを
吹き付けて、アイロンを掛けていた人は
遭難にあって長い時間風雨にさらされたが
100%水はシャットアウトできたそうだ
結果、生還できた
 
ところが同じように遭難にあった方で
普段、雨具の手入れはしなかった方は
そのために雨は浸透し、低体温症で死に至ったのです
 
山はほんのちょっとしたことで
大きな分かれ目になってなってしまう
普段の心がけがどれほど大切かという一つの事例でしょうか
 
ヘッドランプ、携帯バッテリー
ストック、ガス器具、靴やアイゼンなどなど
手入れ点検は欠かせないようです

2013年10月22日火曜日

天気図と観天望気

 
 
春と秋の気象には気をつけないと
いけないようですが
それは大気が常に不安定な状態で
激しく変化するからだそうです。
 
高所では前日に半袖で歩いていたのに
翌日になると吹雪いてしまったということもあるとか
こんなときは山での遭難事故が発生しがちだ
過去には幾つものパーティーが
吹雪に巻き込まれ遭難死した例が報告されている
 
それと二つ玉の低気圧が
日本列島を挟み込んだ形で通過するときは
山も海も大荒れになることで有名だ
 
しかも、ところによって
一時的に晴れ間が覗いたりするから
要注意の天気だそうで
これに騙されて
登山を中止せず、続行したため
暴風雨に巻き込まれて遭難死というケースもある
 
山を歩いていてラジオの天気予報などから天気図を描いて
予測できるようになることは重要なことだが
一般人には容易ではない
相当な勉強と訓練が必要だし
常に観天望気を心がけておくことが大切なようです
 
※天気図も高層天気図と地上天気図があるので要注意
 

2013年10月21日月曜日

保温ボトルの比較結果

 
 
山専用の保温ボトルを買ってきた
早速、沸騰したお湯を入れて
いままで使っていたボトルと比較してみた
 
生憎温度計がなくて買いに行ったが
ホームセンターにはなかった
100円ショップに行ってみたが
測れる温度は50度まで
仕方がないので指の肌で測って比較をした
 
7時間経って測ってみた
山専ステンレスボトル(右端)と
真ん中のステンレスボトルは熱い
この二つは変わらなかったが
左端のプラスチック保温ボトルはほんの少し冷めていた
 
12時間後、再び指で測ってみた
山専と普通のステンボトルは同じ温度だと感じた
結構熱くてまだ火傷をしそうだった。
プラスチックボトルはだいぶぬるくなっている
 
24時間後、山専と普通のステンはやや冷めていたが
まったく同じ温度でまだまだ熱い
プラスチックはすっかり冷めていてぬるい
 
30時間後、山専と普通のステンもややぬるめになっていたが
まだ温かくまったく同じ温度
プラスチックは完全にぬるぬるで使えない
 
お湯の保温能力に関しては
山専用のステンレスボトルも
一般のステンレスボトルも値段こそおおよそ2.5倍の開きがあるが
まったく変わらないと感じた
 
山専用のボトルには滑り止めと
底とフタには落としても大丈夫なように
クッション性の素材が使われているので
使い勝手と好みの問題もあるが
それにしてもこの値段の開きは
大きすぎるような気がした
高くても需要があるといったところでしょうか
 
一般的にスポーツ用品は割高といわれているが
買う人の意識の問題もありそうで
いいぞと言う人が周りにいると
つられていいもんだと決めつけてしまう癖があるようです

2013年10月20日日曜日

高嶺に咲く花たち

 
 
北岳に咲くキタダケソウ
この山にだけ咲く花だ
この花を見るには
まだ残雪の6月中旬から下旬
ストックと軽アイゼンで訪れる人が多く
遭難も起きている
 
南アルプスの6月下旬は雪渓があり
ピッケルと12本爪のアイゼンが必要とされる
誤って足を滑らすと止まらない傾斜だ
 
高嶺に咲く花に御用心
行くならその山の事前調査をして
よくよく対策をして行こう
 

2013年10月19日土曜日

ぎょえっ!

 
 
手が指が
妖しく宙で動いている
 
ショッピングに出かけ、なにげなく撮った一枚に
人の指が写っていました
写真中央少し左、棚の間に
指が…
 
ゾクゾクッとしましたが
よく見ると柱の陰に人がいてるようですね
レジでも打ってたのでしょうか
キーを叩くような指つきです
 
今日は雨でしたね~
明日も雨、降水確率70%
肌寒くなってくると温泉が恋しくなります
のんびりくつろぎましょう

2013年10月18日金曜日

山でのカミナリ

 
 
うちの女房は
雷注意報が気象庁から
発表されても
平気で山に行こうとする
前日に行くと決めたら
わたしがいくら注意しても頑として行こうとする
根負けしそうになって
好きなようにしろと言いたくなるが
こちらも負けてはおれない
ど喧嘩が始まる
 
カミナリはそうそうは人の上に落ちるもの
ではないが、事故というものは
「まさか」の繰り返し
 
カミナリの怖さは
体に落ちて、運悪く死ぬ場合も
あるが、命は助かることが多い
しかし、体のどこかを貫通しているわけで
細胞が破壊され、組織が焼けて壊される
 
内蔵が機能しなくなる
あるいは神経細胞が壊れて
一生麻痺が残るということもあって
その場合は後日になって
後遺症がでてくるようだ
 
山でのカミナリは樹林帯にも落ちるし
なにもない平地にも落ちる
高所では下からくることもあり
高い木とか低い木とか
金属、非金属とかを選ばないことが分かっている
 
それまで雷鳴が鳴ってなくても
いきなりドーンとくるのがカミナリだと知って
おいた方がいいようです

2013年10月17日木曜日

山の天気

 
 
山で一番に気をつけなくてはいけないことは天気、
気象遭難という言葉があるように
平地と違って変化が激しくて
一旦荒れるとすさまじい
 
中央アルプス宝剣岳の直下に広がる千畳敷カールでは
過去に瞬間100mを超える風が吹いたことがあるという
ドーンというすさまじい音と共に瞬間的に吹く風は
立っている人間などは飛ばされてしまう
実際に谷底に吹き飛ばされて亡くなられた方もいる
 
山が荒れたときは
人間の経験や想像をはるかに越えて怖ろしいもので
気象を考えずに
あるいは気象庁から出される注意報を安易に考えて
遭難してしまったとき、あとでしまったと思っても遅い
命を失うこともしばしば起きる

2013年10月16日水曜日

「一休み」で緊張を解きほぐすこと

 
 
山登りでの滑落などの経験は幸いにもまだないが
よく聞く話では下りの斜面で
しかもそれほど危険箇所ではないところで
よく起きているらしい
その手前の一番危険な箇所は
無事通過しているのにっていうことが
 
山を歩くとき歩き始めから
下山するまで緊張することはまずない
というか、出来ない
人はどこかで息抜きしないと保てない
 
危険箇所では緊張して
通過した後、ホッとしたそのときに
気持が緩んでしまい事故を起こしてしまう
 
こういう事故を防ぐには
危険箇所を通過したときにその近くで
一休みすることが大事だそうだ
山登りの意外と大切なテクニックかもしれない

2013年10月15日火曜日

体力の衰えを認めることが大切

 
 
山での遭難事故、相変わらず多い
富士山のような山では
登山靴を履かずに登ったり
夏山姿で登ったりするケースがあるが
これは富士山の持つ特異な事例で極めて希なようだ
 
たいがいの遭難事故は
山に登り慣れた人が圧倒的に多いようだ
道迷い、滑落、雪崩れ、落石、熱中症、低体温症、
荒天による事故で落雷や沢の増水によるもの
暴風雨や風雪などなど
 
なかには避けられない事故もあるが
ほとんどは山慣れた人の
慢心や油断が事故を生んでいるようだ
 
山慣れた人は「自分は大丈夫」と思っている
そういう人の装備は例えば
夏山では、ストック、カッパ、コンロ、
水、食糧、ヤッケ、手袋など
冬山ではジャケット、オーバー手袋、わかん、ピッケル
アイゼンなどを揃えている
 
しかし、なぜか遭難したときのレスキュー品は
持っていない
フアーストエイドキット、ツェルト、ヘッドランプ
予備の食糧・水、携帯電話の予備バッテリー、
レスキューシートなどなど
 
慣れた人ほど
荷物が重たくなるので敬遠してしまう
事故は自分には起きないだろう
だったら重たい荷物を持って
疲れることは止めようとなっているようだ
 
これが慢心というもので
年齢層は中高年
わたしもこの類、このまま山登りを
続けていると
体力の低下とともに
事故を起こす可能性は年齢とともに
高まっていることを自戒しないといけない
 
まずは、体力の衰えを自覚することが肝要
 
最近話題になっている富士山の弾丸登山
あれ、若い人への忠告か思ってたが
違うらしい
弾丸登山をする人の年齢は若者よりは
中高年が多いそうだ

2013年10月14日月曜日

山登りってなに

 
 
「豊かな山登り」ってどういう山登り
を指すんだろう?
あまり考えたことがなかったが
最近、気になりだした
 
子どもの頃、里山でよく遊んだ
動物や昆虫など自然がいっぱいで
おまけに香川の里山ではため池がたくさんあるので
そこには小魚やイモリやヤゴなどがいて
感動したものだ
 
大人になって仕事に就くと
そんなことをすっかり忘れてしまって
来る日も仕事仕事
ある日、いやになってふと山を歩いてみたくなった
 
再び感動が甦り、少しずつ暇を見つけては登る
あちこちと
ただそれだけだった
 
汗をかき、頂に立ち、眺める風景に
しばし時間を忘れて
それで一日がご機嫌だった
 
しかし、どうもそれだけではなさそうだ
じゃあ、なにかと問い詰められると
うまく答えられない

2013年10月13日日曜日

どんぐり

 
 
山を歩いていると、道の下には
どんぐりがたくさん落ちているが
動物たちは見向きもしない
 
毬栗もたくさん落ちていた
こちらは中味がなくて
外のイガイガの殻だけが残されている
 
山に棲む動物たちも
好き嫌いがあるようで
美味しいものから先に食べているようだ
 
山の動物たちは
財布を持たずに生活を楽しんでいる
ある意味うらやましい限りだ

2013年10月12日土曜日

おっとっとっ、有毒です

 
 
葡萄?
違いました
庭の片隅に生えたヨウシュヤマゴボウ
それにしても見事な房です
 
ご近所のおばさんが美味しそうと
声を掛けてくれたが、生憎毒があるので食べられない
 
もともとは北アメリカ生まれ
いつの間にか日本中に広がって
野山にも生えているようです
 
根が地下に張ってしまったので
上部だけ刈り取っても
来年も生えてくるでしょうね
 
今日から近くの神社では秋祭り
若者は血気盛んで
昨夜から太鼓台とともに練り歩いていたが
今日も一段と元気よく
声を嗄らしながら担ぎ上げゆすくり
道いっぱいに広がっている
 
運悪く通りかかった車はぞろぞろと
金魚の糞のように
太鼓台の後ろに連なっていた

2013年10月11日金曜日

イノシシもシカも猿も

 
 
近年、イノシシやシカ、猿が増えて食害というか
獣害というか、そういうことが深刻になってきている
なぜこれほどまでに増えているかは
その原因は単純ではなさそうだ
 
一つはオオカミなどの天敵がいなくなったことに加え、
山間地の過疎化によって
果樹園や畑地が放棄され、
獣たちが増えやすい環境になっていること
あるいは猟師が高齢化し
直接危害を加える人間という天敵が減ったこと
 
二つにはやはり地球の温暖化でしょうか
冬の気温が上がり、降雪が少なくなったこと
生まれた子どもが越冬することは
動物の世界では厳しい試練なのですが
これがゆるくなった
 
三つ目は温暖化と深いかかわりがあるのですが
昆虫や動物、植物もですが
繁殖時期は年に一度というのが決まり事のようでした
まれに犬や猫などが年に2度ほど
子を産むことがありますが
ほとんどは一度だけの交尾交接時期をむかえる
 
人間は例外中の例外で年がら年中いたしておるわけで
お陰さまでこの地球上で確実に着実に大繁殖している動物?は
人間だけのようです
人間がどんなに環境を破壊しようが
他の多くの生物をたいらげようが
これを食害とか害獣いう人はいない
 
話がそびれたのですが
要するに動物たちも
交尾時期が人間様のように
年がら年中とまではなっていないにしても
どうも増えているんじゃないかと…
メスはどうかはわからないのですが
オスのイノシシはどうもその傾向にあるらしい
交尾行動が増えているらしいのです
 
イノシシは一度の出産で3頭から8頭と子だくさんな動物
なので増える勢いも並みじゃない
シカや猿たちは多産ではないのですが
人間がいまや70億ですから
育ちやすい環境が整えば
シカや猿たちも爆発的に増えるのも頷けます
 
しかし、人はすごい
1800年 推計10億人
1930年 推計20億人
1998年 60億人
2013年 72億人
年代を追う毎に、激しい勢いで増加している
 
どうもいけません
こんなことを考えてもどうにもならないんですが
なんとなくそういうことになっている

2013年10月10日木曜日

食欲旺盛なイノシシ

 
 
登山道がめったやたらと土がおがされ
掘り返されているときがある、
柔らかくてホクホクになっている
 
掘り返された跡は一カ所や二カ所ではない
何カ所も長~く続いている
イノシシのおがした跡だ
ミミズを食べるのでミミズを捕るために掘った
跡なのかなと思ってたが違いました
ヨモギの根っこ、オオバコやスズメノテッポウの根っこなど
野草類が大好きらしい
 
筍の子が大好きなのはよく知られていて
まだ芽が土の中のときにいち早く
掘って食べてしまうので
イノシシがいるところでは
人は筍にあずかれない
 
しかし、いい面もあって、竹林は人の手が入らないと
ドンドン広がって、どうにもならなくなるが
これを止めてくれるそうだ
 
また、マムシなど毒蛇も食べてくれるとか
とはいってもね~
畑の耕作物も食べてしまうので
やっかいではある
 
まったくいなくなれば困るし
増え過ぎても困る
動物全般に言えるかも知れない

2013年10月9日水曜日

イノシシの巣とベッド

 
 
山を歩いていると
ときたま笹や茅などを綺麗に敷き詰めた
丸いやや楕円形のサ-クルを見かけることがある
これはイノシシのベッドと言われる物で寝床だ
一頭があちこちにいくつものベッドを用意しているらしい
 
これとは別に巣が作られる
巣は子どもを育てるものでベッドとは
様子が異なる
イノシシは母系家族で構成していて
オス親が家族に加わることはないそうだ
家族の絆は極めて強く
母親と生まれてきた子どものなかで
一番体格のいい長女かもしくは
長男が次男三男や次女三女たちを守りながら生活をする
 
ただし、イノシシは男の子よりも
女の子のほうがよく食べるし
成長も早いので
たいがいは長女が母親の補佐をしながら
家族を守るらしいのです
 
巣は近くに水場があり、温かくて
植物が豊富な場所
木や枝で覆いを掛けて穴蔵を作っている
 
一度だけそんなような感じの物を
見かけたことがあるが
古い話でどこの山で見かけたかとんと思いだせない
 
-萩の花-

2013年10月8日火曜日

イノシシ語

 
 
イノシシはてっきりブヒブヒとばかり言ってるのかと
思ってたのですが、違うんですね。
 
グァフフン  逃げろ!
ギャァッ  痛い!
ブフンフォン  警戒しろ!
ブフォン  邪魔だ!
ブブ  おいで、こっちだ
ギャフフン  わかった
ウフォン  そろそろ、出てきなさい!
ブブブフォンンン  帰るぞ!
ブフフォン  来るな!
 
母親が五頭のうり坊に発する言葉だそうです
研究された方は工学博士の菊屋奈良義さん
大分のとあるフイ-ルドでの研究なので
ひょっとするとこのイノシシ家族の会話は
大分弁かもしれない
四国の里山で通じるかどうかはわからない
 
-イブキアザミとリュウノウギクの群生-
 

2013年10月7日月曜日

山登り三種の神器

 
 
登山における三種の神器は
登山靴、ザック、レインウエア
と思ってたら
最近は違うんですね
 
新・三種の神器は
トレッキング・ポ-ル、サポ-トタイツ、アミノ酸系商品
(アミノバイタルなどスポ-ツサプリメント)だそうです
 
この三つに共通するものは疲労の軽減・回復
山における事故や遭難には疲労が
大きな一因として広く認識されるように
なったのだと思われます
 
この中で、使い方に不慣れだと
逆に疲労を増幅したり
事故に繋がったりするのがトレッキング・ポ-ル
一般的には脚の関節に荷重がかかるのを
やわらげてくれたり、バランスを保ったり
疲労と事故を防いでくれるのですが
使い方を誤ると、ポ-ルを木や岩に引っかけて
滑落の原因になったり
体重をポ-ルにかけ過ぎて、
疲労したりすることになるので要注意
正しく使って慣れることが肝要だとか

2013年10月6日日曜日

風と友だちに

 
 
遠い世界に旅に出ようか
それとも赤い風船に乗って
雲の上を歩いてみようか
 
自転車で荘内半島を走った
後ろから若者がコンチャ-ッスと元気な挨拶をして
ビュ-ッと追い抜いていく
 
懸命にあとを追いかけるが
たちまち姿が見えなくなった
もうだめだ
口から心臓が飛び出しそうだった
景色のいいところでベンチに座って
海を眺めながら呟く
 
あかん、しんどい、死ぬ
途中でいりこ出汁のおいしいうどんを食べながら
ビ-ルを飲んで
それから家に帰ってバタンキュ
夕方までぐっすり寝てしまった
 
自転車は風と友だちになれるというが
もう~、あかん、なれんな~
 

2013年10月5日土曜日

絶滅危惧種

 
 
この花は絶滅危惧種のキセワタ
以前は数は少ないのですがそれでも
かなりたくさん咲いていたそうです
ところが、あるとき絶滅危惧種に指定されていながら
なぜか人の手によって刈り取られてしまって
咲いていた場所から姿を消してしまったとか
 
先日も自治体が絶滅危惧種(キセワタとは別の植物)
ということを把握していながら
道路拡張のために刈り払ってしまったという
ことが起きてしまいました。
 
折角、環境省が指定しても
護ろうという意識が低いために
道路の拡張や河川の工事などの公共事業などによって
次々とこんなことが起きているようです
 
ひょっとして環境省は
動植物や昆虫などを調査するだけのあるいは絶滅危惧種を
指定するだけのために
省庁の予算と人員確保だけの
職場なのかと勘ぐりたくなるが
これはわたしのゲスな臆測だといいのですが。

2013年10月4日金曜日

人はジ-ンとミ-ムだけではいのちはつなげない

 
 
千石正一さんは
いのちはジ-ン(遺伝子)とミ-ム(模伝子)によって
繋がれていくが、もう一つもっとも大切なことがあると説いている
それは地球のあらゆるいのちを大切にまもろうということを
最後の本に書き残した
 
わたしたちは他の生き物を食べて生きている
他の生き物も同じように
その他の生き物を食べていのちをつないでいる
 
一つの種が絶滅すれば
それを食べていのちをつないでいた種は
つなぐことができなくなる
 
コアラはユ-カリ、パンダは笹、トンボはボウフラや蚊など
カエルはハエや昆虫
食べているものの種が少ない種ほど絶滅しやすい
 
逆に天敵が絶滅すれば
捕獲されていた種は爆発的に増える
わたしたちは地球環境の絶妙なバランスの中で
いのちをつないでいる
 
人は、あまりにも、ありとあらゆる多くの種を食べて
生きているので
そのことを忘れがちで
そして人間にとって都合の悪い物をも滅ぼしてきた
また、便利さをもとめるあまりにその環境をさえも
変えつつある
 
人間以外の地球に棲む生き物たちが
そのいのちをつなぐことができなくなったときになって
人が気づいたときは、すでに、遅い
 
人が人を大切にし、いのちをつないでゆくのには
地球上でともに生きる多くのいのちを
たいせつにしないと…
 
千石正一さんは最後の著書に地球は病んでいると記したが
そのときが近いと警告しているように思えた
 
 いのちをつなぐということは決して軽くはない
26歳にして槍ヶ岳・北鎌尾根に消えた天才クライマー、
松濤明の死の直前まで書き綴られた最期の手記を思い出す
 
我々ガ死ンデ、死ガイハ水ニトケ、
ヤガテ海ニ入リ、魚ヲ肥ヤシ、 マタ人ノ身ヲ作ル
 
ある生物の死が他の生物のいのちとなる
いのちがいのちをつなぐ
地球を自然を生き物をもっと大切にしようと思った

2013年10月3日木曜日

つながりあういのち

 
 
生き物博士千石正一さんが
闘病生活のときに死を意識し
最後のメッセ-ジとして
残した言葉がある
 
俺は、はっきりいって重病人だ。
正直、いつ死ぬかわからん状態にある。
俺の体には今「ガン」というやっかいなもんが棲みついている。
それは、少しずつ育っていて、やがて俺を食い尽くすだろう。
でも、ダメなものはダメだから悩んでも仕方がない。
しょうがねえものはしょうがねえからな。
病気のことで悩むのは俺の仕事じゃない。
病気の治療で悩むのは、医者の仕事。
だからくよくよ考えない。
生き物は必ずいつか死ぬ。
これは人間に限らず、すべてのいのちにいえることだ。
けれど、それが「いつ」かはわからない。
ただ、俺には近い将来死が訪れる。
これは確実だ。
 
そこで考えた。
たとえ自分のいのちが終わったとしても、自分の考えが残っていれば、
それは「いのちがつながっている」ということだ。
だったら、俺の考えを書き残しておこう、と。
 
目の前に「死」が現れたとき、物の見方がほんの少しだけ変わった。
まず、自分と同じく「死」に近い状態にあるものに敏感になった。
そして、気づいたことがある。
それは「地球も病気だぞ」ということだ。
地球が病んでいることを、ひしひしと感じるようになったんだ。
自分が弱っていると、
同じように弱っている地球の状態が今まで以上にわかるんだね。
地球は今、死にかけている。
すぐになんとかせな、あかん。
自分が似たような状態に置かれているからこそ、よけい強く感じる。
 
地球にも「いのち」はある。
その地球が死んでしまったら、地球上の生き物はもう生きていけない。
俺の大好きな生き物たちが。
だから、もっと地球の声に耳を傾けてほしい。
そして、これからもずっといのちをつなぎ続けていってほしい。
これが俺の願いだ。
 
いのちはみんなつながっているのだから。
 
2012年2月7日満62才没
 
「つながりあういのち」千石正一著書より抜粋
 
-スズコウジュ-
 

2013年10月2日水曜日

目からうろこ

 
 
 
先日テレビを見ていて
洗濯の仕方を教わりました
 
最近の洗剤は酵素が入っていて
普段、これを使って洗濯を
なにげなく普通にしている
 
ところが、実はこれでは人の体から滲み出た
脂肪などの汚れは落ちないそうで
襟や下着などはやがて黄ばんでしまう
 
油脂を落とすには
洗剤を入れて、一旦洗濯機を回して
そして一時停止して1時間ほど
つけ置きにしておく
 
その間に酵素がじわっと油脂を
ほとんど完璧に分解する
仕組みになっているとのこと
酵素入りの洗剤とはそういうことだったんだ
 
なるほどね、これまでの洗い方だと
下着や襟が黄ばむはずだわ
 
わたしいつの間にか主夫になりました
 

2013年10月1日火曜日

旅はいいな~

 
 
この旅、果もない旅のつくつくぼうし
 
-種田山頭火-
 
空に向かって思いきり背伸びしてみた
体いっぱいに秋の匂いが海風の匂いが染み込む