千石正一さんは
いのちはジ-ン(遺伝子)とミ-ム(模伝子)によって
繋がれていくが、もう一つもっとも大切なことがあると説いている
それは地球のあらゆるいのちを大切にまもろうということを
最後の本に書き残した
わたしたちは他の生き物を食べて生きている
他の生き物も同じように
その他の生き物を食べていのちをつないでいる
一つの種が絶滅すれば
それを食べていのちをつないでいた種は
つなぐことができなくなる
コアラはユ-カリ、パンダは笹、トンボはボウフラや蚊など
カエルはハエや昆虫
食べているものの種が少ない種ほど絶滅しやすい
逆に天敵が絶滅すれば
捕獲されていた種は爆発的に増える
わたしたちは地球環境の絶妙なバランスの中で
いのちをつないでいる
人は、あまりにも、ありとあらゆる多くの種を食べて
生きているので
そのことを忘れがちで
そして人間にとって都合の悪い物をも滅ぼしてきた
また、便利さをもとめるあまりにその環境をさえも
変えつつある
人間以外の地球に棲む生き物たちが
そのいのちをつなぐことができなくなったときになって
人が気づいたときは、すでに、遅い
人が人を大切にし、いのちをつないでゆくのには
地球上でともに生きる多くのいのちを
たいせつにしないと…
千石正一さんは最後の著書に地球は病んでいると記したが
そのときが近いと警告しているように思えた
いのちをつなぐということは決して軽くはない
26歳にして槍ヶ岳・北鎌尾根に消えた天才クライマー、
松濤明の死の直前まで書き綴られた最期の手記を思い出す
我々ガ死ンデ、死ガイハ水ニトケ、
ヤガテ海ニ入リ、魚ヲ肥ヤシ、 マタ人ノ身ヲ作ル
ある生物の死が他の生物のいのちとなる
いのちがいのちをつなぐ
地球を自然を生き物をもっと大切にしようと思った
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