2011年9月26日月曜日
山での食事とお米の炊き方
テント泊での山登りで一番の問題点はザックの重量。
自分の体重の20%程度のザック重量を担いで登る分にはさして負担にはならないようだが、それ以上の重量になると長時間歩行をすると、時間の経過とともに負担が大きくなり、疲労が早くやってくる。
わたしの場合だと体重おおよそ60kgでその20%だと12kgが最適な重量、この程度だと長時間の歩行にも割と耐えられるようだ。
しかし、ザック重量が20kgにもなると、これは体重の30%を超えている。
今回のわずか一泊二日のテント泊だったが、不慣れなこともあって20kgの重量になった。
登山日数が多いほど食糧と水の量を多く確保しないといけないので、なんらかの工夫をしないといまの体力では2泊3日以上のテント泊は困難な状況だ。
また、季節が冬に近づけば近づくほど、特に積雪期にはあれやこれやと装備が増え、一気に重量が増加する。
こうなると、山行そのもが、ハイキング程度の楽しいものから、趣を一変してしまい、スポーツの世界に飛び込んで、ややもするとプロフェッショナル的なものになってしまう。
訓練していないと、楽しいはずの登山は、苦痛以外のなにものでもなくなってしまいかねない。
装備の軽量化、これは家計が許す限りにおいて可能なことだが、これにも限界がある。
とすると、あとは水と食糧。
今回、当初からザックに詰めた水は真水2Lとスポーツドリンク2Lの合計4L、重量にするとこれだけで4kgになる。
食糧は米6合、缶詰4缶、親子丼、すきやき丼、カレーなどのレトルト食品、フルーツゼリー、パン、クッキーなど二人分、そしてインスタントラーメンや味噌汁の具など。
そしてビール。
重量の大半の原因はここにあったようだ。
水は山での水場で確保することを心がけると解消できる。
スポドリは粉末を持っていけば、これも山の水でまかなえる。
さて、問題の食糧、極端に言えば、登山のエネルギーにはお米だけでも十分なのである。
あとは「ふりかけ」「インスタント味噌汁」そして魚・肉・果物の乾物があればベストだ。
ビールは要らない、アルコールが欲しいときは度数の強いウィスキーなどをちょこっと持っていけばいい。
重量は一気に4~5kg減りそうだ。
次にお米の炊き方だが、今回はコッヘルでそのまま、普通に炊いてしまって、固い芯が残ったりで失敗してしまった。
失敗しない炊き方があった。
<用意するもの>
お米
お米と同量の水
雨水や川や湖水の水
厚手のビニール袋1枚(空気を抜くこと)
(薄いビニール袋は2枚)
輪ゴム(袋の口を直接括っても良し)
ガスバーナーなど
コッヘル
<手順>
①鍋の中に雨水や川、湖水を入れて沸騰させます。
※キレイなお水はとても貴重なものとなるので雨水などを使用。
②沸騰するまでの間、ビニール袋の中にお米(磨かないまま)・お米と同量のキレイなお水を入れて、中の空気を抜き、輪ゴムでビニール袋をきつく閉めます。
※鍋に使用した雨水などがビニール袋の中に入ってしまわないようにするのがポイント!
③沸騰した鍋の中に②を入れて、30分ほど煮ます。
④鍋の中が常にグツグツ煮立っている状況を保ちます。
⑤完成!!
<利点>
失敗せず焦げ付かない。
米の分量は食べる量に合わせて適宜に決められる。
貴重な水を節約できる。
お米を入れたビニール袋複数作って炊くこともでき、そのまま冷ますと真空パックに近い状態で保存できて便利。
他のおかず物もビニール袋に入れて、同時に煮炊きすることもできる。
炊き込みご飯も作れる。
コッヘルを洗わなくて済む。
ご出来上がった飯をビニール袋から直接口にすることが出来る。
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