2010年9月30日木曜日

雨の彼岸花


明日から10月
  
1年のうちで一番美しい季節
  
外は雨
  
目に映るものすべてが
  
静かに力強く呼吸している

2010年9月29日水曜日

私は貝になりたい

( 奥さん「房江」の必死の嘆願署名のワンシーン)
  
若い頃、一度テレビで見たドラマ
  もう一度、見たいと思い、レンタルショップでビデオを借りた。
  
  BC級戦犯で死刑執行となった主人公は12歳で床屋の丁稚小僧
  奥さんと血の滲むような苦労をして、やっとの思いで床屋を
  開業して、これからというときに「赤紙」
  戦地に行って、上官の命令によって
  捕虜を殺害(実際は殺害してはいないのだが…)
    
戦争が終わり、復員、平和に床屋を再開…かと思われたが  
  突然MPによって逮捕、そして軍事裁判
  上官の命令は天皇陛下の命令、その命令に
  背くことは銃殺に値する。
  彼は二等兵、日本の軍隊の中では牛・馬の扱いのごとし。
  しかし、判決は有罪、絞首刑
    
死刑執行の前夜、遺書を綴る
    
房江 健一  さようなら
………
………
もう一度会いたい
もう一度みんなで暮らしたい
………
でももうそれも出来ません。
せめて生まれ変わることが出来るのなら・・
いいえ お父さんは生まれ変わっても人間になんかはなりたくありません。
人間なんて嫌だ
牛か馬のほうがいい
いや牛や馬なら また人間からひどい目に遭わされる
どうしても生まれ変わらなければならないのなら
いっそ深い海の貝にでも・・
そうだ貝がいい
貝だったら深い海の底の岩にへばりついているから
なんの心配もありません
兵隊に取られることもない
戦争もない
房江や健一のことを心配することもない
どうしても生まれ変わらなければならないのなら
・・・わたしは貝に・・・
………
………
・・・私は貝になりたい
    
  人というものは血の滲むような努力で家族の生活を支え生きている。
しかし、ある日人間を人間扱いしない日本の軍隊によって
なにもかもずたずたに引き裂かれ、
その結果絞首刑にされる。
戦争の理不尽さがゆえに究極の人間不信に陥る
どうにもならない悲劇だ。

2010年9月28日火曜日

100円ショップ


時間を持て余しているときには
  
本屋さんか公園へ行くことがほとんどだったが
  
最近ちょっとばかし足の向く方向が変わって
  
大型スーパーでコーヒーを飲んだり
  
買い物をするふりをして、目新しい商品が
  
ないか、うろうろしてみるのを楽しんだりしている。
  
そして、もっと面白いものを見つけた。
   
それは100円ショップ
  
正確には消費税を入れて105円ショップ
  
今日もじっくり棚を眺めながら店内を歩いていると
  
セラピー商品がどっさり並んでいるコーナーに。
  
ハーブやトロピカルフラワーの香りがする
  
キャンドルが売られていた。
  
10時間くらいは燃えそうなものがわずかに105円
  
これは山に使えるぞ。
  
ザックに1個忍ばせておけば、便利だわ。
  
他にもインドのお香を買った
  
加齢臭対策に好いかもな。

2010年9月25日土曜日

温泉


いい季節になったもんだ。
  
澄んだ空気、空は青く、月も星も綺麗、
  
食べ物もこれからどんどんおいしくなる
  
こうなるとどっかへ行きたくなる。
  
山ばっかり行かないで
  
温泉な~んていうのがいい。
  
「あ~あ、いい湯だ、極楽極楽、もういつ死んでもいい」
  
こんな言葉を旅の先々で吐いてみたいものだ。

2010年9月24日金曜日

座布団


相撲を見ていると面白い。
  
お相撲さんが取り組み前になると
  
土俵下へ付き人が座布団を持ってくる。
  
横綱の座布団は大きくて分厚くて
  
見るからに品位と権威がある。
  
ところが、横綱が負けると
  
客席から土俵めがけて座布団が舞う。
  
今日はとうとう白鵬が60連勝した
  
座布団がいつ舞うのか、興味津々な毎日です。
  
初めて知ったことですが、座布団にも
  
前後ろがあるんですね。
  
座布団は普通四角いですが、普通は三辺には縫い目があって
  
縫い目がない一辺が前なんだって。  

2010年9月22日水曜日

老化とケア


人間て、年齢を重ねると、のんびり出来るのかな
  
などと安気に思ってたが、どうも様子が違う。
  
ラジオ体操、ストレッチなどの身体のケア
  
ばかりでなく、心や脳のケアも
  
一生懸命に時間を掛けてしておかないと、  
  
段々と老化して動かなくなる。
  
そのケアに掛かる手間暇を
  
一昨年よりは昨年、昨年よりは今年
  
といった具合に、増やさないと
  
以前と同じように身体も脳も動かなくなってきている。
  
いや、増やして以前と同じく維持できればいいが
  
やはり維持できないでいるから、老化とはなんとも難儀なことだ。

2010年9月21日火曜日

因果


人は常に「善因善果 悪因悪果」
  
を信じている。
  
しかし、そんなものはただの願望か勝手な妄想に過ぎない。
  
ですが、頭では分かってても、やっぱり
  
その類の言葉を口にしてしまう。
  
なにもかも合理的に生きてしまうと
  
息が詰まってしまいそうだから。  

2010年9月20日月曜日

スイレン


今日の自分は
  
必ずしも明日の自分ではない。
  
  
人の考え思い行動は一所にはとどまらない
  
熟慮を重ねつつ、変わっていくのがごくごく自然なのです。
  
だから、一晩で考えが180度異なることだってあって当然。
  
なので、それには必ず納得のいく原因と理由がある。
  
説明のいかない理由などない。

2010年9月19日日曜日

ツーリング


暑さが去った、
  
今日は久しぶりに前向きな気持ちで「爺どもツーリング」
  
猛暑さなかのツーリングは40kmも走れば
  
喫茶店なんかに飛び込んで、冷たいビールでしたが、
  
今日はちょいと距離を伸ばして塩入温泉上の野口ダムまで。
  
もうちょい延ばして東山峠まで行きたかったが
  
仲間が一人ペースダウン、
  
しかし、自転車で走るのにいい季節になりましたよ。
    
  
 今日の格言
  
「志あるところ 必ず道通ず」
  
ハードルを思い切り高く設定するもよし
  
苦しいけど楽しいなというところで設定するもよし
  
おれはこんなもんだべもよし、人それぞれだ。 

2010年9月18日土曜日

イイギリ


火のないところに煙は立たんというが
   
わざわざ火の気のないところに
  
火をつける奴もいる。
  
最近のマスコミの尤もらしい売らんがかな的な報道には
  
どうもこの類のものが意図的に入っているような気がしていけないのですが
  
そう感じるのはわたしだけでしょうか?
  
公園をぷらぷら、イイギリの実がなってました。  

2010年9月17日金曜日

まんま


「まんま」
  
ゆんべ
  
おれが まんまたいた。
  
ちょっと こげたけど、
  
父ちゃん おこらんかった。
  
あんちゃんも おこらんかった。
  
みそつけて くった。
  
うまかったなあ、
  
おれのたいた まんま。
  
                        ー三浦綾子著 泥流地帯ー
    
        
戦前の子どもたちの作った詩、
   
この作品を作った子どもは、お母さんが早くに病死して   
   
子どもたちが順番でご飯を竈で炊くという情景。
   
     
そういえばこんな時代もあったな~、戦前戦後間なし、
  
なんにもない時代、つい、この前のような出来事だったのだけど
  
もう忘れてしまってるわ。
  

2010年9月16日木曜日

近づく彼岸


猛暑は去ったが、残暑は残る。
  
若干の涼しさのなかにも蒸し暑さが残り
  
結構ボディブローを連打されたように
  
ジワリッと身体に堪えてる。
  
サウナならそれでいいのだが、蒸籠の中で蒸された
  
饅頭はもうふにゃふにゃのぐうたらで、どうにでもなれ~
  
投げ出した身体は自分の身体とは無関係だわ。
  
もうじき彼岸だ、おいしいお酒と肴を準備しなくちゃ。

2010年9月15日水曜日

やっと涼しさが…


今日は久しぶりに涼しかった~
  
アスファルトも灼けておらず、いままで夜遅くだったのを夕方早くに
  
繰り上げてわんちゃんと散歩。
  
散歩が終わって、家に帰り着く頃にはわんちゃんの口は
  
開けっ放しでハーハー息づかいが荒く、水をがぶ飲みでしたが
  
今日はすこぶる体調良く水も口を湿す程度でした。
  
すごく涼しいと思ってましたが、これが平年並みの気温だとか。
  
これまでの気温が異常でしたね。
  
しかし、週末にはまたまた気温が上昇するようです。  

2010年9月14日火曜日

あおすすき


きのふけふ風に吹かるゝ青芒
   
                   正岡子規
   
    
    
枯芒にまだほど遠い痩せ蛙
  
                 むらくも
  

2010年9月13日月曜日

マユミの実


今日はパソコンに四苦八苦
  
アウトルック・エクスプレスに保存している
  
メルアドや過去の送受信メールをどうやって
  
ウインドウズ・ライブメールに移動保管するのか
  
頭を悩ませてしまった。
  
一口にパソコンの突然の故障に備えて
  
常日頃のバックアップというが、使用するソフトによっては
  
そうそう簡単ではない。
  
    
     
先日歩いた山ではマユミの木にたくさんの実が
  
成っていた。
  
まだ青々としていたが、涼しい風が吹く頃には
  
実はピンクに染まり、やがて赤いつやつやした実が弾ける。
  
秋、もうすぐですね。  

2010年9月12日日曜日

笹原に咲くウメバチソウ


ウメバチソウの咲く山に出かけてみた。
  
登山道のところどころに白い花弁の
  
くっきりしとた輪郭の花がポチポチと咲いている。
  
ツリガネニンジンもシコクフウロもそろそろ終わりに近づいていて
  
これからはこのウメバチソウとセンブリや
  
リンドウが咲き誇るようになる。
  
なかでもリンドウは笹原のあちこちで
  
顔を出し、ハイキングをされる方を喜ばせてくれるようになるだろう。
  
今年の残暑はまだまだ厳しいが
  
山で棲む住人達も里に住む人たちもそれぞれに
  
ゆっくりと近づく秋に、いまかいまかと首を長くしている。 

2010年9月10日金曜日

今夏の山岳遭難


警察庁から7・8月山岳遭難のまとめが発表されました。
  
過去最多の611人、死者行方不明者は77人でしたが、
  
やはり、と思ったのは611人中469人(76.8%)が
  
また死者行方不明者77人中70人が中高年者で占められてました。
  
事故は転落・滑落、疲労・病気、道迷いが上位です。
  
自分が高年者に属するだけに、いつも山に行く前に注意して
  
行かねばと思うのですが、年々、山での事故の増加に
  
心が痛むと同時に人ごとではないぞと思うことにしてます。
  
最近は「入山前遭難」という言葉が話題になっていて
  
山の地形や自分の体力・技術に見合わない登山者が増え
  
無理な計画をしている人が多いとのこと。
  
極端に言うと、計画なしで山登りをしようとしている人や
   
装備も軽視している人もいたりして、
     
「すでに遭難してます」、ということでしょうか。
  
  
自分も年齢、体力などと相談しながら
  
無理のない範囲でと思うようになりました。

2010年9月8日水曜日

赤石山系に棲むタカ


先日にエビラ山~イワカガミ岳の稜線上空で
  
見かけた、大きな鳥、一瞬その姿から
  
鳶ではない、と思ったが、その貴重な姿を
  
カメラに収めることは叶わなかった。
  
悔しい思いだが、またいつか、その勇姿に
  
巡り会える日が来ることを期待している。
  
後日に安森滋さんの「赤石山系物語」を棚から
  
出して、ページを捲ってみた。
  
すると、泉原猛さんの寄稿文に「赤石山系と
  
クマタカ」に関する記述が見つかった。
  
いまとなってはそれがクマタカだったかどうか
  
定かではないが、可能性はある。
  
クマタカも絶滅しかかっているらしい。
  
原因はやはり人間にあるようで、植林のために
  
捕獲する小動物のノウサギ、ヤマドリ、キジ、ネズミなどが減り、
  
生息条件が狭められたようです。
  
また、こんな記述もあった。
  
最近、サル、イノシシ(シカも含まれると思うが)などが
  
増えた一因はクマタカが減り、サルやイノシシなどの子どもを
  
捕食するものがいなくなったとも。
  
生態系が崩れてしまっているようだ。

2010年9月7日火曜日

人生はゲーム


筋萎縮性側索硬化症という病気で闘病生活を送られている
    
篠沢元教授(クイズダービーで一躍有名になった篠沢秀夫氏)が
  
久しぶりにTVに出られた。
  
動かない身体をベッドに横たえ
  
食事も奥さんの世話になって居られたが、
  
その姿はTVで活躍してた頃と少しも変わらず
  
元気で明るいお顔でした。
  
スタッフの方が「教授はなんでそんなに明るいんですか」
  
と尋ねたところ、「僕は人生は総てゲームだと考えてるんだ」
  
「ゲームだと楽しいからね」とお答えになった。
  
う~ん、そうか、老いも病気も人生というゲームの
  
一コマなのか、なかなか割り切れるものではないが
  
割り切って楽しんでるところが非凡だ。
  
きっと、まじめで常に前向きに対峙していられるんだろうな。
  
そういう強さを身につけてらっしゃる。
  

2010年9月6日月曜日

人間がなんとかしないと…


「自然の前では人の力は微力で何も出来ない、
  
自然はあまりにも偉大でその力は想像を絶する」
  
そうだろうか?いや待てよ。
  
よく考えたら、これはもう死語なのかなと思ってしまう。
  
人はすでに地球を何度も破壊してしまうほどの
  
ものをすでに作り持っている。
  
そして、この異常気象、こうなった元々の原因は人。
  
このまま地球人口が90億からやがて100億へそしてそれ以上に。
  
中東や南アメリカそしてアフリカ諸国がインドや中国のように
  
やがて発展し工業開発が進んだときには
  
今以上に地球に危機が訪れる可能性は高い。
  
それは人間がどうにもならないジレンマから築き上げた
  
全生物への危機に繋がるのかも。
    
もし、自然は偉大だというのなら、それは全宇宙を見たときに
  
そう言えるのでは…、地球で起こってることは
  
宇宙の中のものすごく小さなミクロほどの出来事。  
  
地球環境、引き起こしている人間自身がなんとかしないといけないと思うのだが
  
いまのところは大きな流れに押し流されてしまってるような
  
いやな感じで、物事が悪い方にじわじわ進むしかないのかなという
   
見方しか出来ないでいる。
  
環境の急激な変化も恐いが、各国による食糧の争奪戦がすでに垣間見える今日
  
もっと恐いものが、この先に待ち構えているような気がしていけない。  

2010年9月5日日曜日

元気のいいブヨとアブ


地球温暖化?いやそんな言葉も生温い、熱帯化だわ。
  
そう遠くない時期に40度になる日が来るかななどと思ってたが
  
それは自分の生きてるうちではないだろうと高を括ってたが
  
あらら、今日は京都で39.9度、なんとあとわずかじゃが。
  
昨日、山友と四国のえびら山へ登った。
  
山頂は幾分涼しかったが、それでも例年と比べれば暑い。
  
この暑さで夏の虫たちもいつまでも元気がいいこと。
  
1300m以上のところではブヨの大群につきまとわれ、
  
耳、首筋、手、腕など噛みつかれて、腫れて熱っぽく
  
もううんざり、おまけにもういなくなったと思ってた
  
アブまでもが、下山途中で頭の毛の中に(いいかげん薄いのに)
  
潜り込まれ、噛まれてしまった。
  
本当に異常な気温だ、いつまで続くのよ。