平賀源内の著書に「萎陰隠逸伝」という春本があるらしい。
手に取ったこともないし、読んだこともないので
どんな内容なのかはよく分かっていないが、
江戸時代の一面というか、生活していた人たちの
その時代の思想と哲学をうまく表現している文章があるらしい。
その文章とは…人の一生を、こう表現している。
「寝れば起き、おきれば寝、
喰うて糞して快美て、
死ぬるまで活きる命」
こうだ…、眠れば夜に遊び、醒めては世知辛い現実に
溜息を繰り返し、にこにこ食べては、しかめ面で排便し
たまの夜には一瞬のはかない極楽を味わい、
そんなこんなで、ふと死ぬるその日まで、
お目出度くも生きているよ。
現代の善良な多くの方はこの思想を否定すると思うが
しかし、よくよく自分のあるいは身近な方たちの
一生をつらつら考えると、当たっていなくはない。
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