2013年3月8日金曜日

図書コーナー

 
菅義偉官房長官は8日午後の記者会見で、
日経平均株価の終値がリーマン・ショック前の水準を回復したことに関し、
「今のままの状況でいけば、予想を超える(企業の)決算が出るだろう。
非常に順調に経済が進み始めており、
国民にも必ず還元できる。
報酬と雇用拡大に必ず結び付くと自信を深めている」と述べた。
 
-時事通信社-
 
政治家っていう人種は恐ろしい感覚を持っている。
株が高くなったからといって
日本の経済がよくなるという保証はどこにもない
円安で輸入原材料は高騰し
多くの中小企業は苦しい状況に置かれている。
そして、いまや日本の産業の生産拠点は
日本国内ではなく
アジアなどの海外に移っていることを考えると
国民に還元などというなま易しい話では済まない
 
株が高くなって儲かるのは投機筋だけ
わずかな株を持っている多くの庶民はそのおこぼれに預かる程度が
オチだろう。
それも30000円近くのときと比べて
やっと12000円のところを超えたに過ぎない
もちろん、まったく戻らないよりは幾分ましだが…
 
円安によって
日本の輸出産業が過去のように業績を回復するなどということは
一部企業に起こるとしても、その構造上総じてあり得ない
むしろ苦境に立たされる業種もでてくるし
国民は今後の物価高騰に戦々恐々だ
彼らの脳の仕組みはどうなっているんだろう? 
 
それよりも今の急激な株高は一種のバブルとみたほうが
わかりよいかもしれない
イタリヤ・ギリシャ・スペインなどのヨーロッパの債務危機
そしてアメリカも財務危機の不安が高まっている折に
世界的な株高という異状現象をどうみるかだと思うが…。
債務危機、もっと深刻なのは日本のはずだが
それを危機とは思っていない政府と国民はもっと深刻で
いまだ湯水のように使っている
 
-図書館にて-

0 件のコメント:

コメントを投稿