喜劇 にっぽんのお婆ちゃん
監督 今井正
老人ホームでお世話になっている「おとぼけばあさんくみ」(北谷栄)は
ある日、無実だのにどら焼きを盗って食ってしまったと疑われ
嫌気が差してホームを飛びだした。
一方、喧嘩ばあさんサト(ミヤコ蝶々)も家族に疎まれブラッと家を出た。
そんな二人が偶然に浅草仲見世で出合い、意気投合。
「いつの間にやらどんどん(親しい人が)消えちまってな~」
「気がついたら一人や」
「相手(二人の主人のこと)がどんな容姿だったか、それも忘れてしもた」
「残るのは食い気だけや」
「そらそうや、色気があったら大変や」
だんだんと衰えて不自由になっていく身体
疎ましい家族と老人ホームのなんとはなしの境遇に
すっかりうちのめされた二人は
自殺しようと街を彷徨し、車に飛び込む
とうとう警察に…
それぞれの住むところへ返されてしまう。
サトは疎まれた家族よりも老人ホームがまだましと感じて
荷物をまとめた。
人間関係の難しさ
特に身体が衰え弱っていく老人にとっては
いまの社会でどう生きていけばいいのかを
世に問うているようなドラマでした。
それにしてもそうそうたる名優たちです。
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