2013年1月22日火曜日

水琴窟

 
観音寺琴弾公園の一郭に
このような長い竹筒がある
耳を竹穴に当てると
清い澄んだ音色が聞こえてくる
音の主は水琴窟
 
文字どおり水滴が甕に落ちるときの音が
琴のように響く
 
ところでこの窟という字
屈は尻尾を巻いて穴の中にうずくまる獣のこと
その獣が住む穴が窟
獣とは…穴熊か、狢か、それとも狸か
 
歴史的にはそれほど古くはなさそうで
江戸時代から明治にかけて
庭園の設備として
流行ったものらしい
 
どれ、お茶などを点てるとしよう
う~ん、風流だね~
言ってみたいわ
そんな庭も茶室もございませぬ
無縁の世界で汲汲として生きておりまする
 

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