2011年2月22日火曜日

お雛さま XV


紅く焼けた夕陽が山影に沈む頃になると
会社の門から続々と人が吐き出され
黒いアスファルト道はライトに埋まる
  
多くの男たちは以前のように居酒屋に
寄るでもなく家路をひた走るが
最近は大型スーパーの明るい光に
吸い寄せられていく姿が随分と増えた
  
女性に雑じって買い物かごを下げた主夫
ずらーっと商品の並んだ棚を眺める目も
真剣そのものだが
手にして品定めする姿は堂に入っており、
時代は次第に男を変えつつあるようです。
   

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