2011年2月5日土曜日

ある素朴な詩より


わたしは
学校よりも
山がすきです
  
それでも
字が読めないと
困ります。
     
      佐藤清之助
            無着成恭編集 山びこ学校より
    
    
わたしが通っていた学校でも
学校よりも海が好きという同級生がいた
ある日、漁師になるといって海に出て行った
もちろん、まだ中学生で義務教育
世間は許してくれるはずなく
学校の先生もその子と家庭を非難した
  
しかし、思うのです。
学校よりも海や山が好きで
なによりもそこで働き生活できる
ゆとりのある環境が
その当時にはまだあったのですが…
今は…勉強に鞭打ち
否が応でも学校に行き塾に行き
一日中勉強して、競争に打ち勝つ
そうでないと将来いい生活ができない
そこには途方もない学費がかかる
親も必死なら子も必死
  
優秀な技術と能力・人材、裏打ちされた科学
世界で羽ばたく重量感たっぷりの大企業…を追い求め
一方で安上がりな政策とコンクリートや
アスファルト、そして電柱むき出しの街造り
  
山や海や農地で働く場所が無くなり、
日本の社会、世界でも類のない状態にしてしまった  
働いて生活するのに
いつの間にかのんびりできなくなってしまってる
いつまで看過し放置するのかな。

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