2013年11月7日木曜日

山での危機管理<転倒・滑落>

 
浮き石に乗るな!
雨に濡れた石や木の根に足を運ぶな!
 
夏山では冬山のように雪の滑りやすい斜面や
氷りついた岩場とか雪庇とかの難しい場面は
ないが、それでも転倒滑落は絶えず起きている。
 
冒頭のような原因で転倒滑落が
あるということは頭では理解できている
それにもかかわらず事故は突然に身に降り掛かる
 
なぜか
 
その原因をさらに突き詰めていくと
ザックが過重でバランスが崩れた
時間に余裕がなくなり急ぎすぎた
疲れていて体力が落ちていた
歩きながらカメラを取り出したりなど他ごとを
していて、注意力が散漫になっていた
ボーッと歩いていてうっかりと乗ってしまった
 
などなど必ず事故にいたる布石が存在している
あっ!しまった、やってしまった
と思ったときはすでに遅い
 
 
ジロウギュウ・丸石間

スーパー林道付近
 
高所のお山はすでに冬
ぐんと冷え込んできているので
風が強い日は寒い
来週辺りの気温は一桁以下になる日が
あるかもしれない
 

2013年11月6日水曜日

山での危機管理<登山届け>

 
北アルプスなどに行くと
登山口には必ず登山届けもしくは
入山届けの投函箱が備え付けられている
 
用紙には日程、ルートなどの山行計画と
入山者の住所など連絡先、宿泊野営地、
予備食・非常食、エスケープルートなどなどを
記入する
 
これを提出する人しない人さまざま
しない人の中には
山は自己責任で登っているから
提出の必要がないと言う方もおいでる
 
提出しないとどうなるのか
万一遭難にあったとき
捜査のしようがなく、死に至ることもある
 
実際に、家族との連絡に時間がかかったり
捜査の範囲が広範囲になったり
なかには行った山さえ分からないというケースも
 
四国の山では登山口に備え付けられているところは
少ないので、せめても家族には
登山届けを提出するつもりで渡しておこう
 
この場合、口頭だと
家族の方は山名や細かな
ルートなどは覚えきれない
口頭で伝えたばかりに
捜査に手間取り、
助からなかったということも起きている
 
登山届けを提出することも含めて
自己責任の範疇だと思ったほうがいいようです
 
治平谷入口

治平谷林道

治平谷沢
 
<画像は今日下見した治平谷登山口(徳島スーパー林道沿い)の様子>

2013年11月5日火曜日

山での危機管理<コンパスと地図>

 
 
山へ行く前にはいつも毎度のように
地図をプリントアウトして
コンパスと一緒に大事そうにして
持っていく
 
ところが、実際にそれを取り出して
使わなきゃいかんと切実に思うときは
すでに道迷いを起こしてしまったあと
 
これではいかんのです
地図とコンパスを使うのは
道迷いを起こさないためのもの
だから、前もって迷い易いところでは
その作業を邪魔臭がらずにしなきゃいかん
 
情けないことにいまだにこれができない
いつも迷い込んで
慌てて修正するもんで
時間をものすごくロスばっかりしてる
 
こんなことをいつまでもやってると
そのうち
本当の道迷い遭難をやらかしかねない
 
真剣に…直そうと考えている

2013年11月4日月曜日

つるりんの実

 
 
 
 
沢などを歩いていると
その付近の樹木が全部同じ方向に
傾いているのを目にすることがある
あるいはその上部周りで
太い木が根こそぎなぎ倒されていたり
ガレ場になっていたりする
 
積もった雪が樹木を押しつぶしたり
雪崩がなぎ倒したり土を押し流した跡として
そのような風景になるようだ
 
夏場のなにげない歩きでは
雪の持つ圧倒的な底力と怖さを知ることはないが
その沢で雪崩による遭難死を後日に知ったときに
言葉にならない重苦しさを感じる
 
しかし、山の怖さというものは
経験してみないことには
結局は分からずに終わってしまうのでしょうね
 
 
 
-豊受山三度ヶ崖から眺める-
 
右端・赤星山、真ん中・法皇湖
先日に歩いた天堤山の稜線と藤原集落
奥には兵庫山~野地峰~東光森山

2013年11月3日日曜日

山での危機管理

 
 
山を歩いていて
ひょいと雨や雪が降ってきたからといって
あるいは風が吹いてきたからといって
安易に岩場やザレたところや沢もしくは雪渓などで
ヤッケや雨具を着用したりすることをしてはならない
 
バランスを崩して転倒滑落する原因になったり
もしくは落石や雪崩れなどが起きたときに
危険を回避する咄嗟の行動ができないで
大きな事故に繋がってしまうから
 
前もって着用しておくか
少し我慢して
安全な場所で着用する習慣づけをしておこう

2013年11月2日土曜日

獣道

 
 
山をわざと道を外して適当に歩いていると
ひょこっと踏み跡を見つけることがよくあります
それは薄い踏み跡のときもありますが
希に人が歩いて踏み固めたような立派な道もある
半信半疑でその踏み跡を辿っていくと
やがて細くなり、消えてしまう。
しばらくしてやっと獣道だったと気がつく
 
しかし、その獣道を登山道にしてしまった人がいる
北アルプスのあの有名な表銀座コースは
もと獣道だったとか
それを登山道として整備した人は小林喜作
 
北アルプスの槍ヶ岳へ通じるルートとして
喜作新道と呼ばれて親しまれている
 
-おいしそうなアケビ-

2013年11月1日金曜日

満天の星空…

 
 
12月30日  夜8時 -8度  満天の星
その後すぐに崩れ、山は大荒れ。
12月31日  大晦日 暴風雪 停滞
 
昨夜は九州にあった低気圧が
日本海に入ったための一時的快晴となった
 
 
誰が満天の星空から
一転して暴風雪をともなった大荒れの天気に
なることを予測できただろうか
 
これは「いまだ下山せず」-泉康子-
の一節
 
山の天気は想像以上に変化が激しくかつ厳しい
気象による遭難死はかようにして起きる