2012年9月19日水曜日

自然の豊かさとは…


山を歩いていて杉や桧の植林帯に入ると
不安になるときがある。
そこには昆虫もいなければ動物もいない
大抵はシーンとしている
 
希にシカが走り、小鳥も鳴くが
それは自然林の地と比べて圧倒的に少ない
周りには巣もなければ糞もない
放置されて荒れた杉などの森林では
陽が入らず死んだような無残な姿を曝している
 
ブナなどの広葉樹林では
落ち葉などに菌が繁殖し腐葉する
それに虫がつき、カジカなどの餌となる
 
しかし、ブナなどが伐採されると
カジカやサワガニたちが去り
それを餌とする小動物たちも去る
 
山の栄養豊富な水を運んでいた川も
そこに棲む生物の数と多様性を失いつつ
川の水が流れ込む海でもその影響は大きい。
 
人は山を変え、川や海をコンクリートで固めた
それは災害から身を守り、
あるいはエネルギーを求め、
生活を豊かにするために
それらがいつか仇と為って跳ね返ってこないように
ただただ祈るばかり
 
いまからでも遅くはないような気がするが…。


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