2020年10月9日金曜日

センブリ



今年もお目にかかれたセンブリの花。
場所は銅山越へ登るのに牛車道があるのですが、
その道筋にたくさん咲いてました。
あと、尾根に出て西山から銅山越に向かうまでの
道筋にもあちこち咲いていて、今年の花数の多さに
思わず顔が綻びました。
夏、雨が多くてそれが良かったのでしょうね。
ほっそりした五弁の花弁にたいがいは紫色の筋が入っていて
それがとてもきれいでして、
蜜線付近に白く細い毛が生えている。

よく似た花にイヌセンブリがあるのですが、
こちらも開花期は同じか少し早いくらい。
数が少なく絶滅危惧種だとか。
葉がほんの少し幅広く、蜜毛が多く縮れてもしゃもしゃしている。

ムラサキセンブリはその名のとおり、紫色で背が30cmと
高く、これもそろそろ咲きだす頃です。
 

2020年10月3日土曜日

ミゾソバ



あちこちで咲いているピンク色の小さな花。
写真は塩塚峰の山頂付近の車道脇に咲いていたミゾソバ。
茎や葉にはさわっても痛いというほどではないが、細く小さな棘がある。

よく似た花にママコノシリヌグイとアキノウナギツカミというのがあって
咲く時期は同じだ。
そして小さな棘もある。
また、ヤマミゾソバというのもあるが、こちらは花が白いのですぐに見分けがつく。

ママコノシリヌグイは葉が三角形。
アキノウナギツカミの葉は細長い。
ミゾソバの葉とヤマミゾソバの葉は牛の顔のような形をしていて
面白い。
違いはミゾソバの葉にはハの字型の薄黒い模様がついているが、
ヤマミゾソバにはない。

それぞれ、ちょっと見には見分けがつかないので、要注意です。


 


2020年10月1日木曜日

ケケンポナシ



変わった名前のこの木は高さが25mにもなる落葉高木。
6月から7月に淡い緑色の五弁の花をつけ
10月頃に淡い黒褐色の実をつける。
9月19日に花好きな知人に案内されて
初めてこの木を見ることが出来たが、すでに
変な形の小さな褐色をした実が生っていた。

指が変形して曲がりくねって、関節が腫れたような形だ。
実は先端にあるらしく、食べると梨の味がするらしい。
テンポナシと呼ばれていたようで
漢字では手棒梨と書く。
いつの頃からか、テンポナシが訛ってケケンポナシになったと
云われている。
もう少し経つと実が下へ落ちてくるそうなので
食べてみたいものです。